地方建設業の画期的なi-Constructionによる利益向上
実際に今回i-Construction大賞を受賞した各社の取り組みを再度見直してほしい。
例えば、受賞番号15番の田中産業は、
- 法面整形に使用したICTバックホウを盛土材巻きだしの高さ管理に活用することで、ブルドーザ敷き均し 作業の効率化を図り工期短縮を実現
という内容だが、ICT建機は今や巨大な測量機であるという概念が定着しているからこそ、このような取り組みを思いつき、従来のような丁張前提の作業内容を大幅に変えた内容である。

田中産業の取り組み事例。単なるICT重機によるMGやMCを使うのではなく、ICT重機が正確な測量機器であることを理解して、通常行う業務の流れを変えた。国土交通省「i-Construction大賞受賞取組概要(地公体等発注工事/業務部門)」より
ICTベンダーには思いつかない画期的なICTツールの活用
さらに受賞番号18番の正治組に至っては、すでにICTツールの肝を理解していると思われるような取り組みを行なっている。
正治組は、
- 土工のICT施工に加えて、橋脚補強工(ポリマーセメントモルタル吹付)においても、地上レーザースキャナによる3次元計測を行い、出来形管理の効率化と精度向上を推進。プレキャスト構造物設置においても3次元データを活用
という内容で、単なる測量ツールの活用だけにとどまらず、出来形管理まで発展させ、その効果を実証し見せている。
これこそまさにICT活用がもたらす画期的な取り組みであり、一般的なICTベンダーや、通り一辺倒な取り組みしかできない企業では思いつかないであろう。

正治組の取り組み事例。ICT重機の活動だけにとどまらず、点群データの活用がどこまでできるのかを追及した事例であり、土工以外では使えないのかという疑問に対して、どこまでできるかを挑戦した事例だと思われる。国土交通省「i-Construction大賞受賞取組概要(地公体等発注工事/業務部門)」より
このように一部の先進的な企業では、すでにi-Constructionの普及展開という時期は終わっており、各種ツールを活用して、言われなくても効率を上げている。
多分、誰も口をつぐんで言わないであろうが、利益率は従来の建設事業ではありえない状況となっている場合も多いと推察する。
ここではあえて「推察する」としか言わないが、実際に実施した経験のある会社や、すでにICTを武器として活用できている会社はよくわかるはずである。
このようにすでにICTは単なるツールからすでに「利益向上のための武器」として浸透しつつあるのは地方建設業の方々だと、心底実感する。
これからは地方の時代!まさにそう!元気貰いました!
良い記事ですねーこういうこと言わないとね
ホンモノは地方に多いのは感じますねー
こうでなくちゃ!ですね^_^
正治最高ですwww
建設業に夢がないというのは間違いだな。
天下り団体をどうにかしないといけない!
結局シリーズ通して普及しない問題点には触れないんですね。
残念です。
i-Construction大賞ねらってます
i-Construction導入の目的をきちんと考えてから導入すべきだと私は考えます。工期短縮・生産性向上による休日確保のいわばツールとしてのものであり、やはり、品質的によいものを発注者に提案する、プレゼンと認識しています。いいものをi-Construction導入で本来は可視化できないものができるのですから