「配管くん」をFC化、全国の配管工事現場へ
――今後、ロボット「配管くん」をどのように展開していく?
船橋 自作第一号は管径75mm用のロボットでしたが、管径20mmの配管も調査できるロボットを開発中です。また、配管には水に浸かるため防水性を高めていくことも課題です。
最終的には、配管と呼ばれるものにはすべて対応できるように開発を進めていきたいと思います。
また、「配管調査ロボット」は当社だけで独占するのではなく、フランチャイズ展開ができないかと検討しています。今はレンタルする特約店や代理店を全国で募っている最中です。
――「配管調査ロボット」で目指すところは?
船橋 一時期、スクラップアンドビルドの精神が流行りましたが、これからは建物の長寿命化が求められています。
これからの時代は、設備工事会社がお客様に新たな提案できるようにならなければならないと考えています。
エアコンの工事なら、配管はそのまま残して機械本体だけ変えるということもありますが、施設の配管はそこまでできないのが現状です。
「配管くん」で配管を見える化できれば、建物のリニューアル工事を推進していく一助になれると思います。
建築設備は、ヒトの心臓や肺と同じ
――設備工事のやりがいは?
船橋 新卒者や転職希望者には、”設備工事”という仕事は今一つピンとこないんです。他の建設業の仕事と異なり、具体的なイメージがわかないからだと思います。
なので、私はいつも建築設備の大切さを人の身体に例えて説明しています。
建物が身体全体だとすると、給排水や空調などの建築設備は全身に血液を循環させる心臓や、呼吸によって酸素を取り入れる肺、食べ物を消化吸収する胃や腸といった内臓にあたります。
外見が美しくても、内臓が正常に機能していないと健康とは言えませんよね。私たちが毎年、健康診断を受けて身体のメンテナンスをしているように、設備工事も建物を守るための大切な役割を果たしているんです。
だからこそ、設備工事業界は今後もしっかりと発展していかなければなりません。
――今後の経営方針は?
船橋 祖父の時代から最新の設備技術を顧客に提供し、地域への貢献を最大のテーマに掲げてきました。それは今後も変わりません。
さらに、「こころ豊かな会社をつくろう」というこれまでの経営理念に、「感動経営」を理念に付け加えました。
人間には喜怒哀楽などいろんな感動があります。設備工事を通して、社員やお客様とともにみんなが「感動を育む」ことをモットーにしていきたいと思います。
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