「現場ナメんじゃねぇ!」と賛否両論
――商品化のきっかけは?
中村 現場で着始めたところ、同業他社さんや取引先から「それ、どこで売ってるの?」という声をたくさんいただきました。
また、三菱地所コミュニティさんからは「高級マンションの管理員さんの作業着として導入したい」というお声掛けもいただいたんです。
それで慌てて「オアシススタイルウェア」という会社を作り、急いで販売体制も整えて、2018年3月から「ワークウェアスーツ」として販売を開始しました。
――リリース後の反響は?
中村 賛否両論でしたね。否定的な意見だと、「現場をナメんじゃねぇ!」とか「作ったヤツは現場を知らないだろ!」とか。色々な声が寄せられました。
一方で、「まさに、こんな作業服が欲しかった」という意見もたくさんいただきました。
ただ、反響はかなり大きくて、発売から1カ月で法人からの問い合わせは300件以上ありました。
これだけの反響は予想していなかったので、最初の1年間は欠品続きで、生産体制を整えるのが大変でしたね。
――どんな人が買っている?
中村 建設業だと、施工管理や設計の方が多いですね。あとは現調にも行く営業マンだったり。年齢層だと40代が多いですが、20代から60代まで幅広く着ていただいています。
他にも、清掃会社や運送会社、さらには学校の先生や結婚式場など、業界を問わず全国で200件以上の法人のお客様に導入いただいています。トップダウンで支給するなど、福利厚生の新しいカタチとしてもご活用いただいていますね。
――法人のほうが多い?
中村 個人で買われる方も多いですよ。割合でいうと、法人と個人で半々くらいです。
――狙いどおり、採用数は増えた?
中村 2019年度は、水道部門への新卒応募が前年度比で約3倍に増えました。
ただ、これはユニフォームが変わったことだけが要因ではなくて、ワークウェアスーツを通して、色々なことに挑戦できる面白い会社だということが伝わったことが大きいと思います。
「ワークウェアスーツ」で業界を変える
――今後の展開は?
中村 今はベーシックなセットアップが一番人気ですが、柄やカラーに遊び心を盛り込んだデザイナーズモデルも販売しています。また、6月からは新製品「究極の白T」も発売し、ラインナップの拡充を進めているところです。
ECサイトだけでなく、伊勢丹や原宿のセレクトショップなど、実店舗での取り扱いも始めたところなので、より多くの方に届けていきたいですね。
――ワークウェアスーツで目指すところは?
中村 設備工事業界は平均年齢が50~60代ととても高く、若い人材を採用することが非常に難しくなっています。とくに地方では、優良企業でも人が集まらなくて困っている会社が多いのが現状です。
「ワークウェアスーツ」を通して、少しずつ業界のイメージや現場で働く方々の意識を変えていくことができれば嬉しいですね。
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