働くリアルを受け入れなければ、何も変わらない
アンケート結果を見てみると、建コンで働く若手は「自らの技術力や創造性を発揮して社会に貢献したい」という欲求が非常に強いことが明らかになりました。
しかし、現状は効率性を重視した働き方を強いられ時間的余裕がなく、理想と現実にギャップを感じていることも分かりました。
また、「自分の仕事に社会的意義を感じ取りたい」という欲求が高いものの、公共事業バッシングやインフラ不要論など世間の目が冷たく、自らの仕事が社会から認められているのか、自分は社会に貢献できているのかという疑心暗鬼に陥っているのではないと考えられます。
さらに、志向する働き方としては社内評価より社会評価を得たいと考えており、企業の成長に貢献するというより、一人の技術者として自らのやりたいことや夢の実現の中を通して成長し、かつワークライフバランスを優先しながら、自らの価値観にあった働き方を志向していることが分かりました。
このように書くと、上の世代からは「若手世代だけが思っていること」、「我々世代は時間を惜しまず歯を食いしばって頑張ってきたんだからそれに従うべき」、「今の若手は甘えている」という反論が聞こえてきそうです。
ですが、そんなことを言っていては何の解決にもつながりません。今の若手世代の考え方が良いか、悪いかという議論ではなく、このリアルは疑いようのない事実です。
であるならば、それを受け入れ、流れに逆らうことなく、どう向き合っていけばよいかを考える方が圧倒的に建設的です。
建コンで悶々と働いている若手がモチベーション高く働くためには、何が必要なのでしょうか? 新しい時代に果たすべき社会貢献とは、担うべき事業は、技術者一人ひとりのキャリアは、働き方は、どうあるべきなのでしょうか?
次回の記事では、これらの点について深堀してみたいと考えています。
余談1 「最近の若い者は…」発言の真相
「最近の若い者はけしからん、昔の俺はもっとすごかった」という話は、ずいぶん昔から同じことが言われているようです。ある記事では、古代エジプトの頃からある言葉とも伝えられています。
仮にですが、もしそれ(若者の能力が低下し続けていること)が本当なら、今頃われわれ人間は年々スケールダウンし続けていることになりますよね。そうするととっくに絶滅しているでしょうね。
ですが我々は生き延びているし、昔に比べはるかに豊かな生活を送っています。ということは、我々は年々スケールダウンしているのではなく、その時代、その環境に合わせてアップデートし続けていることになります。
ダーウィンだって、「強い者が生き残るのではなく、賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である」と言ってますもんね。そう嘆く”おっさん”は、時代の波に乗り遅れているだけかもしれませんね。
だからこそ、自分より若者、年下を肯定するところからスタートしないといけないのではないかと思います。
余談2 就活生はリアルを求めている
私は、採用担当をしていることもあって、この調査結果を、建設コンサルタンツ協会主催の就職セミナーや、会社インターンシップでありのままを説明するようにしています。
私は、「就活生に対して闇の部分を隠したまま入社してもらっても、ミスマッチですぐにやめてしまうことになる。それは学生にとっても、企業にとってもお互い不幸なこと。であれば、光の部分だけでなく闇の部分も含めて、リアルを伝えることこそが本質である」と考えています。
一部の上司からは、「業界・企業に来ない学生が増えたらどうするんだ」といった批判も受けました。ですが、何度も自分の思いを伝え、承諾をもらいました。
結果的に、就活生にはメチャクチャ刺さったようです。「うわさでは知っていたがリアルな実態が聞けてよかった」、「業界や会社が抱えている問題に真摯に向き合っているんだなと信頼感が増した」などなど。就活生はリアルを求めているんだと実感しました。
もちろんその裏には、リアルを知って志望を取り下げた学生もいると思います。ですが、学生に入社してもらってもすぐに去られては本末転倒です。建コン業界や企業にとって、「担い手確保」は喫緊の課題です。就活生にリアルを伝えるという点は、一つのヒントになるのではないでしょうか。
そもそも建コンへの就職が公務員、半官半民、ゼネコンまたはメーカなどに就職できなかった人たちの腰掛なのだから、この結果は然もありなん。
創造性などと言う前に、見積依頼は条件をしっかりと定義して出して欲しいし、成果品も間違えだらけのものを直前に提出するのではなく、協議を都度進めながら確認させて欲しい。
上位コンサルでさえ、上記のことができていない。
そういったことを指摘したら、若手の社員はすぐ別の人がでてくる。
それが建設コンサル業界の実情(個人の感想)。
おっしゃる通り、一つの側面を切り取るとまさにそうしたリアルもありますね。
そのリアルを直視し、真摯に受け止め、今度どうアクションするか、そこまで考えないと現状は何も変わりません。
その一歩を踏み出すかどうかにかかってきますね!!
文章が日本語になっていないし、言ってる意味が全くわからない!
〉見積依頼は条件をしっかりと定義して出して欲しいし、
誰が誰に???前後のつながりがわからなかったです。
〉〉見積依頼は条件をしっかりと定義して出して欲しいし、
〉誰が誰に???前後のつながりがわからなかったです。
失礼、自分はメーカから公務員への転職した者です。
メーカ時代にコンサルから見積依頼をもらったときの話です。
後半(成果品〜)が、公務員になってからのコンサルとのやりとりでの感想です。
通勤途中のスマホからの送信だったので見直しが足りませんでした。
なんにせよ、彼らには民にしろ官にしろ、良い思いはありません。
結構保守的なんだね。
閉鎖的、保守的な雰囲気が蔓延していますね。
発注者側からの純粋な疑問だけど、建コンってなんなんですかね?
なんのためにあるんでしょう?
最近は公務員が少なくなってるから、メーカー主体のDBも採用されてきている。
正直、そっちの方が設計変更も少ない。
設計施工分離発注でコンサルの設計使っても手直ししないといけないとこだらけ(特に図面)。
あと、工法の選定もおかしいし。
(これについては、発注側担当者や検査員もなにやってんだか、ですが……)
建コンって必要ですか?
建コンだけでなくどんな職種も、社会になんの価値も提供していないのであれば、淘汰されるのでしょうね。
どんな価値を提供できるのか、うみ出せるのか、考え続けないといけないのでしょうね。
じゃ、発注せずに自分でやればいいだけでしょ?
>じゃ、発注せずに自分でやればいいだけでしょ?
3です。
私も、自分でやりたいです。
目的の薄い協議で一々来庁されて、時間取られるのも苦痛なので。
純粋な回答ですが、発注者がすべて自分たちでできるようになれば、健コンは必要ないと思いますよ。
自分たちで工法検討して、比較表つくって、根拠考えて、図面作成して、数量計算して、積算する。
現実的に、人も足りないし技術もないから外部に委託しているのが現状と思います。
メーカーに投げたほうが早いかもしれないですが、メーカーは自分たちの製品を売りたいからそこまで比較検討はしませんし、公共発注だとメーカー指定がそもそもやりにくいですよね。
それがあるから手直しの必要な無駄な図面が発生するわけです。
そんな現実なので、ここのコメントで「建コン必要ですか?」と言われるよりも、公共事業・工事の仕組みを考え直すべきでは。
その結果建コンが必要でなくなれば、自然と淘汰されますよね。
>発注者がすべて自分たちでできるよう>になれば、健コンは必要ないと思いま>すよ。
そうなんですよね。
>現実的に、人も足りないし技術もない>から外部に委託しているのが現状と思>います。
人、足りないですね。(官民問わず、どの業界でも同様ですが)
だけど、技術力ってなんでしょうかね?
たくさん事例や知識あったら、技術力あるんでしょうか?
仮に技術力があるんなら、設計や図面の修正とかありえないでしょう?
現場を知ってる施工業者や製品規格を知り尽くしているメーカーはともかく、知識だけの建コンと公務員の「技術力」とやらは大差ないと思いますね。
>公共発注だとメーカー指定がそもそも>やりにくいですよね。
特定メーカでなく、協会などの団体で公開されている仕様を設計に組み込めば良さそうですね。それなら、特定メーカの優遇ではないですから(建前上は)。
この手のアンケートってほとんど回答集まらないもんだけど、よくも1200人分も集めたな~
それだけ普段はモノが言えない、抑圧されてるからなのかもしれないけど
ありがとうございます!
私も想定外でした。それだけ価値があるというのかと。
建築系からすると建設コンサルって不思議な職業です。どう見ても設計業務に見えるけど必要資格もないし法的責任能力も求められていない?公共土木の下働き業務だと今でも思っています。
違いないwww
建築事務所と違いますしね。
設計だけやってるわけでもないし。
役務(人手を必要とする雑用)もやってますね。
要は、何でも屋なんですね。
高校の同級生で建コンがいます。
昔、彼は都内で建コンとして働いていましたが、今はアジアで活躍しています。
家庭にも恵まれ、仕事も充実してるようです。
でも彼は日本には帰りたくないと言っています。
確かに話を聞くとQOLは断然日本の建コンの低いと感じました。
その時にモヤッとした気持ちをこの記事で思い出しました。
そりゃ、日本より海外の方が住みやすいでしょう。
大変失礼な意見だが、日本の建コンに依頼する国なんて、そもそもの技術力を持った専門家がいないから、不味い設計でも簡単に通せますからね。(なんせ、エクセルで作られた図面で納品できるクオリティ)
つまり、騙し放題。
逆に、日本を始め、インフラが充足してる国は、知見が十分あるし専門家も育っているので要求も当然高くなる。大変ストレスフル。
それでも、外貨を稼いでくるだけマシ、と言いたいですが、インフラ途上国の貨幣に安定した価値は求められないので、良いとこナシですな。
というわけで、建コンの皆さんには是非とも海外で充足した虚業を営まれた方が、幸せだとお勧めいたします。
建コン嫌われすぎwww
ワロスwww
意識高い系(笑)
急にどうした
建コンの存在理由って会計検査で耐えうる成果品を作成することだと思います。
地整(開発含め)だと2~3年で移動があるわけで
当時の事情を知らない人でも、その成果品によって
設計が必要な理由や課題の抽出・解決策を説明できるものを作るのが、建コンの存在理由だと思います。
また道路の設計だと一度に5kmとかやるわけで、工事だと500mとか1kmでかつ土工排水のみとかじゃないですか。その分、細かい部分については工事の方から見て設計の粗さは目立ってしまうのかなと思いました。
大手ゼネコンを蹴って中堅建コンに内定承諾した大学生です。ここのコメントを見て戦慄しています。就活再開しようかな…