インフラ整備にお金を投じるほど、地域は強くなる
――仕事のやりがいは?
見坂 土木の仕事はチームプレイです。測量や設計、施工のプロの方々とのチームプレイによって、成り立っています。自分が日本の国土にとって必要だと思って、プランニングしたものが実際のカタチになり、「国民にとって住みやすい国土が生まれる」のがやりがいですね。
国交省は現在、「防災・減災、国土強靭化」を進めていますが、個人的にも嬉しいことです。私は今、福岡県庁にいますが、毎年のように災害が起きています。2年前の朝倉豪雨災害を教訓に砂防堰堤を整備したのですが、「この砂防堰堤のおかげで、今年の豪雨では大きな被害が出なかった」と地元の方の声が記事に出ていました。地元の方からこう言ってもらえると、非常に嬉しいですね。
災害は悲しい出来事ですが、それを教訓にインフラを整備すれば、次に同じことが起きたときには被害を防げる。これが国土強靭化なんです。仕事柄、国会議員や市町村長と話す機会が多いのですが、「災害復旧などのインフラ整備にお金をかけることには、大きな意味、効果があるのですよ」と説明しています。
「インフラ整備に巨額を投じるのはムダだ」という意見がありますが、決してムダではなくて、お金を投じれば投じるほど、それだけ地域は強くなるんです。実際に災害が起きたところだけでなく、これから災害が予想されるところも含めて、しっかりインフラを整備していくことが大事だと思っています。それの積み重ねによってこそ、災害に強い日本ができるのだと考えています。
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