圧倒的当事者意識で開催まで爆速
若手の会では、これまでに社会人と学生の交流イベントJOBカフェを2回開催してきた。今回のセミナーは、オンライン版JOBカフェのイメージで企画を練ることができた。
そのため、企画から開催まで爆速で進んでいった。その間わずか10日。社会人にとっては繁忙期真っただ中。だけど、「就活生が困っている、何かしてあげたい」と、それだけの理由でみんなが動く。改めてこの組織の推進力には脱帽する。
3月1日(日)
- 企画提案書が完成
3月2日(月)
- 建コン協会内のオーソライズを得る
- 各メディアへプレスリリース
- SNS、メルマガ等で公募をスタート
3月5日(木)
- リハーサル
3月10日(火)
- セミナー(1日目):学生43名、社会人14名が参加
3月13日(金)
- セミナー(2日目):学生35名、社会人14名が参加

就活セミナーのアイキャッチ
全国29大学から78名の学生が参加!
2日間のセミナーでは、学生は全国29大学から延べ78名が参加。就活生が8割、その他1~2年生が2割。社会人は大手企業、地方中小企業、海外(シドニー)から延べ28名が参加。技術部門もハード系、ソフト系、人事まで幅広い。これだけの建コン企業の社会人が一堂に集まった就活セミナーはこれまでになかったのではないか。

ZOOMでのオンライン会議の様子
ZOOM画面を見ればと分かるように、50名を超える人数でのオンライン会議は圧巻。
若手の会イベントではZOOMでのオンライン会議は初めての試みだったが、音声は鮮明だし画面もカクカクすることなくストレスフリー。今後、オンラインでのイベント開催も選択肢に加えられそうだ。
セミナーは、以下のプログラムの通り進められた。
- 18:00~18:15:建コン若手1200人アンケートを元に働くリアルのプレゼン
- 18:15~18:30:社会人の自己紹介
- 18:30~19:00:学生の事前質問に社会人が回答するパネルディスカッション
- 19:00~19:30:チャットのQ&Aと、フリートーク
学生からの質問は多岐にわたったが、就業環境に関するものが多かった。やはり建コンの就業環境の実態が気にかかるようだ。

事前アンケートでの土木就活生の会社選びの基準
中でも、一番盛り上がったやりとりは、建コン業界で求められる人材像について。自分が建コンに適しているのかを決めるポイントだという。
学生A ぶっちゃけ、繁忙期3月の残業時間はどの程度ですか?
社会人A うちの会社は22時に強制的にPCがシャットダウンするので、繁忙期の時期でも22時には絶対に帰っている。
学生A 建コン業界は就業環境が劣悪とよく聞くのですが、最近の働き方改革で状況は変わっていますか?
社会人A 5年前に比べると確実に改善されている。ノー残業デーは当たり前。時間管理も徹底されており計画時間をオーバーしそうになると強制帰社なんてこともある。
学生A コンサルタントとして成長するための支援制度はどんなものがありますか?
社会人A 技術士の資格取得は、マンツーマンで指導者をつけて論文の書き方や面接のやり方を徹底的に指導する制度がある。試験直前になると定時時間の一部を勉強時間に充てることもできる。
社会人A 建コン企業の経営資源は社員一人ひとり。なので、技術力向上、社員の成長には投資していかないといけない。どんな取り組みがあるのか、就活でチェックするのは良い。
学生A 海外業務の魅力は何ですか?
社会人A 海外の特に途上国の仕事は、国内では経験できない国をあげてのビッグプロジェクトに携わることができる。その経験が技術者としての成長につながるし、自分ならではの強みにもなる。まずは一度経験してみて、自分に合うのは合わないのかを判断してほしい。
学生A 会社の中で活躍している人ってどんな人ですか?
社会人A 仕事を楽しんでいる人。受け身でなく自分はこれをやりたいと言っている人はモチベーション高く仕事をしている。
学生B では、どんな人が建コンに向いていますか?
社会人B 自己研鑽し続ける人。技術力に拠って立つ職業なので技術を追求するスタンスは不可欠。それが苦手な人は建コンで幸せに働けないかもしれない。
社会人C 現状維持でよいと甘んじているような人は建コンに来ちゃダメかも。
社会人D それを否定してしまっていいのか。ダイバーシティにならないのではないか。
社会人E 「顧客から言われた通りやりました」は職業上アウト。こんな案もありますよという提案をしないといけない。
社会人F コンサルとしては「自らの技術力でより良いものをつくる」という軸は絶対条件。その上で、働き方の価値観とか、家庭の事情とかで多様性がある状態がダイバーシティ。軸はぶらしてはいけない。
学生B すとんと腹落ちできました。
別に土木に限った話ではないんだろうけど、コロナで就活の手法だけ変えるんじゃなくて、就活とはどうあるべきかみたいな本質から紐解いて変えていくべきだよね
それに、大手についてはweb面接、説明会の対応が進んでるけど、もともと大手と比較されて人が集まらない中小こそとっととweb対応しないと比較すらされないよ
今回の記事みたいに無料のツールで簡単にできることなのに危機感ないのかな?
おっしゃる通りです!
就活生とフラットな立場に立てば、やるべきことがたくさん見えてきます。
大手、中小関係ないですよね!!
あ、今回のzoom、2000円/月です笑笑
とても安価ですー。