リフォーム会社を次々とM&A
――御社の概要からお願いします。
鶴岡さん 私と丸本がNEXTAGE GROUPに所属し、住環境の整備、新築や環境に配慮したビジネスを展開するグループ会社の管理運営を担っています。
グルーブ会社は3社に分かれていて、太陽光、蓄電池を取り付ける工事やアフターメンテナンス工事などを行うMED Communications、環境改善につながる浄化槽の設置や生活に密着したエコリフォームを提案する株式会社トータルリフォームサービス、新築・リフォーム・不動産の3業種を融合するミスターデイク株式会社からなります。
その中で、MED Communicationsは設計・施工も自社で行う体制を整備しています。加えて、営業マン、コールセンターのスタッフ、アフターメンテナンスも自社の社員が行うので、ワンストップで対応できることが強みです。
――会社をM&Aした理由は?
丸本さん 1993年にMED Communicationsを立ち上げ、2012年に持ち株会社としてNEXTAGE GROUPを設立し、2016年にトータルリフォームサービス、2017年にミスターデイクをM&Aし、3社をグループ会社化しました。山梨県の甲府にある新築や栃木県小山市にある環境に配慮した浄化槽の事業を新たに取り入れることで、人財の交流など相乗効果を与えられると考えたからです。それが売り上げという形で結果にもつながっています。
今後も互いに相乗効果を与えられるような会社があれば積極的にM&Aを行っていきます。

2月22日に、株式会社NEXTAGE GROUP及びMED Communications株式会社は本社を品川に移転した
社員330人中130人が喫煙者で、社内は猛反対
――改正健康増進法の全面施行を前に、”喫煙者ゼロ”を目指した理由は?
鶴岡さん 以前から、当社に対して「タバコの臭いが気になった」というお客様の声が、ちょくちょく寄せられていたんです。そこで、お客様に喜んでもらえるサービスを提供するために、社長の佐々木が”喫煙者ゼロ”を目指すことを社内に発表したのが2015年11月のことです。
しかし、当時は社員330名中、130名が喫煙者で、幹部にも喫煙者が多かったので、「社長は何を言っているんだ」という声も上がりました。
――どうやって禁煙化を進めていった?
鶴岡さん 社内セミナーや面談を通して、一人ひとり卒煙(喫煙者から卒業)へと導いていきました。喫煙者ゼロに向けて、徹底的した姿勢を会社として貫くことが肝要ですから。
また、現在は喫煙者がゼロなので、制度上でのみ存在しているものにはなりますが、「卒煙手当」という福利厚生や、喫煙者はある一定の役職以上に就くことができない制度もあります。また、喫煙者の方であれば、そもそも採用もいたしません。
――社内の反応はどうでした?
鶴岡さん 取組みをはじめた当初は、喫煙者の社員から大反対を受けましたよ。それでも、卒煙は社員の健康増進はもちろん、お客様に喜んでもらえるサービスに繋がるんだということを、社員一人ひとりと向き合う形で根気よく伝え続けました。
まず、幹部が卒煙をはじめ、次に幹部の部署で働いている社員も卒煙し、取組みを始めて2年後の2017年12月に全社員が卒煙を無事達成できました。その後、2年以上経過した現在も、喫煙者ゼロを継続しています。
――建設業界は、タバコを吸われる方が多い印象です。
鈴木さん 私が所属している施工事業部も当時は喫煙者が多く、私自身も卒煙組で以前はタバコを吸っていました。実は、今でも吸いたい時があります(笑)。
禁煙キットを買ったりして一人でチャレンジしてみましたが、なかなか卒煙は難しかったのです。会社全体が禁煙モードになったことや、子どもが小学生に上がったころで妻の目も厳しくなっていたこともあって、何かに依存するわけでもなく、すんなりやめることができました。
素晴らしい取り組み