カネが掛かる安全対策は先延ばし
上にも書いたが、作業員はプロとして扱わなければならない。この考えがないと、事故は永遠に減らないだろう。
どんなに注意しても起こる事故もあるが、それさえも事前にヒヤリハットの予兆がある。それを見逃せば、事故は起こるべきして起こる。
だが、安全担当からの提案にしろ、作業員からの提案にしろ、「大げさな。なにもそこまでしなくても大丈夫だろう」と上層部が出費を惜しみ、結論を先延ばしすることも多い。口では「安全第一」と言いながら、いざ出費が嵩む場合や工程に影響が出る場合は、本社サイドはいい顔はしない。
こればかりは会社の姿勢そのもので、現場の中だけではどうにもならない。安全担当が外注の人間の場合は、なおさら取り合ってもらえないことがある。
色々な会社があるが、現場の技術者上がりが上層部に多い会社は、比較的現場の声を大事にするが、そうでない場合は利益第一主義になり、現場の声は黙殺されることが多いように感じている。横並び意識が強く、「他の現場では、そんなことやってないだろう」「ここの現場だけ、そんなことやるわけにはいかない」「ちゃんと法令順守している。それ以上は過剰装備だ」などなど、もっともらしい言葉が並ぶ。
そもそも安全は、その現場現場で先々の万一の危険要素を予想しての対策だ。結果として、基本的なことは重なるが、本来ほかの現場と比べるもモノではない。同じになっても、それは結果として同じになっただけだ。だから、他の現場と同じでいいという発想そのものがオカシイ。
実際に作業をしてる人間が「危ない!」と感じたら、それを声に出せる現場であること、そしてその声が所長にまでしっかり届き、それを聞いた所長が反応する現場であることが、安全な現場と作るために最も大切なことだ。
私が産まれる少し前にピークを迎えた災害死亡者数は、法整備や安全衛生教育を継続的に行った結果、随分と少なくなったが、そろそろ頭打ちになって来たようです。安全衛生基準の「最低限」を規定した法令遵守だけでは限界だと思います。
職人一人一人の技術、知恵、先を想像する力、ようは引き出しの少なさが衰えているのも一理あると思う。
前までは職人になるまで最低10年と言われていたのに対し、最近はちょっとかじった程度の経験の浅い…ましてや危険な目にあった事も目の当たりにした事もないような若者に資格を取らせ勘違いな自信をつけさせ、評価し、現場を任せ…で、そんな現場が増えてる状況で事故が減る筈もないように思える。
まぁ、教えてる先輩の経験が濃いか薄いかもあるでしょう。
船頭多くして船山に登る。
そして、同じ事を繰り返しながら、違う結果を求める事を狂気という。
限界効用逓減の法則とか知らんのかなと思う。
作業員、職長一人一人の工夫で安全を確保するとか愚の極み。
空振りOKにしろとか言ってるがその空振りで人が死んでも同じこと言えるか?
その場合死亡保障はゼネコンではなく協力業者が大部分を賄うんだぞ?
一人一人のアドリブではなくゼネコンの指示のもと安全を確保しようと動くのには命と金両面の意味がある。
ゼネコンの言うとおりやっててそれでも起きた事故なら遺族や協力業者の経済的負担も軽くなるだろう。
システムを変えたいなら上に正面から意見を伝えて、ゼネコンが発信するルールを変えるしかない。
経験豊富な職人のほうが安全にやれる術を知ってたとしても、個人判断に任せていては組織として団体としては成り立たない。
冗長で無意味に見えたとしてもゼネコンが発信する安全規則は、これまで流れた血で書かれているのをよく理解した上で記事を書いてほしい。
どの立場から書いてるのか知らないけども。
あなたは下々の方の生活等思い浮かべた無いのでしょうね。あなたの言う命と金は上に立っているあなたがたの都合でしかない。必要なのは永遠に続けようとする規則の追加ですか?自分も含めてそんなに現代の労働者のスペックはたかいのですか?処理する仕事に忙殺されてどこかしら手を抜かなければ成り立っていない方が周囲に溢れていませんか?。その上、働き方改革なる本末転倒の休日確保なんか進めるものだから其々のスペック低下に拍車がかかる。休日増やせばみんな幸せになれますか?
結局、必要なのは安全、コストを含めた昔から変わらない工程管理でしかない。
ああ、いえばこう言い返す。責任転嫁をしあっていたのでは解決にならないのでは?
とちらもごもっともだとおもいますよ。立場変わればの愚痴ですよね。
お互いの信頼関係が強ければ、お互いに責任の擦り合いをしないでしょうにね。
生意気言ってごめんなさい。
レベルの低い記事です。
「作業員はプロとして扱わなければいけない。」確かに。しかし、職人ではなく、ただの人数合わせ作業員も増えてるよね。ちゃんと管理出来てる?何をやっているか示せて言われたら書類出さない?ポスター貼らない?細かく指示しない?賢いあなたに教えてほしいわ。ほかに何をやるのか。
現場の職務はまず安全に、そして楽しむのがモットーだと考えています。
各々立場の違う作業員が複層して一つの成果品を作るんだからポジティブネガティブ意見あって当たり前。現場所長は携わった人たちをより幸せにするために考えるし、本社職員も現場職人さんもみんな同じ。けがしたくないし怒られたくないし誉められたいし楽しみたい。否定するなら代替え案で何ができるか検討する。100年使える答えなんてないし条件は毎回違う。いかに一緒に考えて要求事項以上の成果を出すのが技術なんじゃない?
無駄な規定を無くせばいいと思う。
法律上じゃないよ、大手ゼネコンの。
トイレ掃除にフルハーネスは不要でしょ(足場上った先にあるトイレはもちろん話が別)
こういうと言い訳喋る大手の人たちいるだろうが、実際問題そういった無駄な事を省けば現場が1割は早く事が進んだりすると思うよ。
分かりにくいリスクアセスメントとかもそう(記入する記号が3つって時点で作業員、にはきついでしょ)
施工管理の立場で理解できる、やれる、会社独自仕様も自分の会社のは分かる!・・・だから現場の作業員にも課していい・・・となっちゃ駄目でしょ
分かりやすい、やり易い、効果があるを主眼に置かなきゃ駄目でしょ
もちろん違法行為になる、ってのは話が別だけど
別に現場任せとかそういう事では無くて、現場無視の「一律」の規則が問題っていうのはよくわかる。
今の安衛法なんかも現場の条件無視で教科書通りでなければいけなかったり、その結果意味のない過剰な物になっていたりするものは実際ある。
9の方のもそうですね。
クエスチョンマークをつけて作業するから別のところで事故する。
現実問題、外部からの指導は行き詰まっているのは事実で、それでも限り無く0に近づけようと思ったら従事者たちの意識改革は必須でしょう。
その方法論は様々でしょうが現実を踏まえた良い記事と感じました。
安全の難しいところは失敗が許されないこと。
筆者は「空振りOK」と書いているが、それは筆者がいわゆるベテランのグループにいて、かつ現場の過剰対策を指して言っているのであろう。
素人考えで意味のない安全対策をして、それが原因で事故になったとしたら、それも空振りだがOKではない。
全員に十分な能力があって、プロ扱いをできるならばそれは理想だが、実際にはど素人や若年者といった労働者もいる。
安全教育においては、「失敗して覚えろ」というわけにはいかず、一律の教育としては一番レベルの低い人に合わせざるを得ない。
また、実際現場ではゼネコンが一律にルールを設定し、サブコンや施工班単位でレベルに応じてあれは守る、これはそこまでうるさく言わない、などと基準を設けて仕事を進めるのが落とし所だろう。
分かってる監督ならば、若手が見てる前などの教育上良くない場合を除いて、ベテランのグループのルール無視は黙認する。
この辺は不文律の世界の話で、ルールを頑なに守ろうとするのも、ヘソを曲げて怒り出すのも、建設業界では素人。