やっと始まる「フルハーネス型安全帯」の着用義務化
アメリカから遅れること20年。いよいよ明日(2月1日)から日本でも、労働安全衛生法の改正により、フルハーネス型安全帯の着用が原則義務化される。
欧米をはじめ世界を見回すと、「安全帯=フルハーネス」は常識だ。しかし、日本ではいまだ胴ベルト型安全帯が圧倒的なシェアを得ている。今回の法改正で、初めてフルハーネス型安全帯を着る人も少なくないだろう。
世界のトレンドに逆行する日本は「フルハーネス後進国」と言える。日本の安全帯市場は世界からどれだけ遅れているのだろうか。
欧米を中心に、フルハーネス型安全帯の開発・販売で40年以上の実績があり、2017年に満を持して日本の安全帯市場へ参入した3M社(米国)の日本法人、スリーエム ジャパン株式会社の安全衛生製品事業部 事業部長の中辻?陽平氏に、日本を取り巻く安全帯の課題について聞いた。