会社と自分の財布の区別がつかなくなる恐怖
さらに、資金に余裕があれば別だが、スポーツなどのタニマチになれば、これも同様、会社から資金が流出する。
一昔前では、相撲取りのタニマチになることが花形経営者の証と言われていた。だが、タニマチになったところで、その人物が工事を発注するわけでもない。A氏は、本業に身を入れ、儲かったら社員に還元すべきと力説する。
同族会社の欠点は、会社と自分の財布の区別がつかなくなることだ。多くは書けないが、奥井建設でも3年間で最低でも約3億4,000万円の私的流用が行われ、会社から次々と現金がなくなる事態に陥っていたという。そのため、書面上は別として長期間赤字体質が続き、金融機関の借り入れによって凌いでいたとも考えられる。
奥井広大氏がIT会社を経て、奥井建設に入社し、取締役に就任したのは2017年11月であった。入社後、経営の合理化、経費の削減、IT化、ペーパーレス化にも着手。I氏とともに、財政健全化につとめることを試みたが、想定以上に財政は傷んでいたという。2020年3月末には必要な決算資金約4億5,000万円の支払いの目途を立てることができず破産に至った。
倒産には様々な教訓がある。今回は、会社はやはり本業に専念し、丁寧な経営を心掛けることが一番であるということだ。政治家、スポーツ選手、芸能人等のタニマチになると、経営者はどうも自分が偉くなると錯覚するらしい。政治家やテレビなどで身近な芸能人等に頭を下げられると、自分が格上の人間になったと思いこんでしまうということだ。
すると、会社や自分の財布関係なく、資金を流出させるようになる。同族会社は、大株主が経営者であるケースが多いため、意思決定を早急に実施できるメリットもあるが、暴走した時に止める人間がいないという欠点も持つ。
本来、暴走をストップさせるためには、取締役会が健全に機能することが大事であるが、経営者トップの意思がイコール会社の意思という体制となると、暴走は止まらず、倒産したケースは多々ある。世間的には、取締役はトップに諫言すべきではないかという見方もあるが、同族会社でエキセントリックなトップに対して諫言することはかなり困難であることは容易に想像がつく。
会社経営者は、趣味や政治家との付き合いはほどほどにすべし、という教訓を示した事例となった。
うちのクソ社長に読ませたいお
経営できなくせにクソとか言っちゃってみっともないお
飲み屋ばかり行って女口説いて、仕事もしなきゃつぶれるよな!
一度でいいから豊満経営してみたい
部下に自分の事をBOSSとか呼ばせていた輩なのです
ジャイアン
正直ここダメだなと思ったがやはり、って感じ 潰れるべくして潰れた