SE雇用し、システム・ソフト開発を内製化
――開発室もお持ちですね。
真鍋社長 ええ。維持管理の仕事をする上で、業務の効率化、生産性のアップは求められると考えています。人間には個人差がありますが、その違いはわずかです。
では、なにで効率化を図るかとなると、AIやコンピュータのチカラに頼らざるを得ないと考えています。ただ、これらを外注すると、莫大なお金がかかります。
そこで、自前でSEを雇い、プログラムなどの開発を内製化することにしました。必要な部分に対して少しでも効率化を進めるほうが、コスト的には圧倒的に有利だと考え、開発室を設置したわけです。
社内システムの構築や調査解析プログラム開発も担当してもらっています。土木技術者にはない、SEならではの新たな視点にも期待しているところです。
――社員もかなり増やしていますね。
真鍋社長 建設コンサルタント経営の基本は、パーヘッド。つまり「技術者数=売上」です。
スーパーマンみたいな社員がいても2倍の仕事はできません。会社として売上を上げるためには、それなりの質の技術者を雇っていかなければいけません。
幸い、私なりにそれなりの人脈がありましたので、それを使って人を雇うことができてきました。まず人を雇って、その分新たに仕事をとってくる感じで、人を増やしてきました。
現在は、アルバイトおよび派遣社員を含めると70数名ほどいます。今後も、毎年5名程度の採用を続けていきたいと考えています。そのためには、毎年最低1億円程度の売上げアップが必要になります。