仮設工事の出題ポイント
仮設工事で覚えてほしいポイントは大きく2つ!
「指定仮設と任意仮設の違い」、「仮設構造物の材料・安全率」です。
指定仮設と任意仮設の違い
- 任意仮設
足場や土留めなど一般的な仮設は任意仮設であることが多く、掛かる経費は一式形状され、どのように施工するかは施工業者にゆだねられている。そのため通常は設計変更の対象とならない。 - 指定仮設
大規模で重要な土留めなどが指定仮設とされ、発注者が設計仕様、数量、施工方法、配置等を指定するもので、設計変更の対象となる。
仮設構造物の材料・安全率
- 仮設工事計画は、本工事の工法・仕様などの変更にできるだけ追随可能な柔軟性のある計画とする。
→この文章は○の記述として平成20年以降3度出題されている定番の記述である。 - 任意仮設においては、材料は一般の市販品を使用し、可能な限り規格を統一して、転用できるように計画することで、他工事でも使用でき経費の削減となる。
- 仮設構造物は使用期間が短いため、安全率は本体構造物と比べると多少割り引いて設計する(過大、過小とならない)。×の記述は「本体構造物と同等の安全率で設計する」。
※使用期間が長期にわたるもの、重要度の大きい仮設においては、相応の安全率とする。
【練習問題】次の記述は正しいでしょうか、誤っているでしょうか?
仮設構造物は、使用期間が短いなどの要因から一般に安全率は多少割引いて設計することがあるが、使用期間が長期にわたるものや重要度の大きいものは、相応の安全率をとる。 |
→解答○…「仮設構造物の安全率は多少割り引いて設計する」と勉強しました。しかし、これは短期間で通常の場合であって、設問のように長期設置もしくは重要度の大きい場合は、記述通り相応の安全率をとるのでこの記述は○である。
仮設構造物は、設置期間の短い場合であっても一般に地震時を考慮して本体構造物と同一の設計条件で検討する。 |
→解答×…仮設構造物の使用期間が短い場合は、地震などの突発的な天災は考慮せず、安全率を多少割り引いて設計する。