飲食店では「躯体コンクリートの出来栄えチェック」
さらに、飲食店でも、建築現場監督ならではの職業病が出ます。
最近の飲食店では、オシャレの一環なのか、わざと内装の仕上げを撤去して、アスファルト舗装工事やフローリング施工をせずにコンクリートに直接塗装をしたり、天井を撤去して設備の配管をインテリアとして見せたりするお店が多々あります。
そこで、ついついやってしまうのが「躯体コンクリートの出来栄えチェック」です。確かに型枠の目違い程度なら「味」があって良いと私も感じますが、ジャンカなどの施工不良な部分があると、「施工不補修工事をしておけば、こんなに恥ずかしい目に合わなくても済んだのに」と憐れみに似た感情を覚えてしまいます。
施工業者や工務店など、施工を担当していた人達も「仕上げがあるから隠れる」と感じて、そのままにしていたのかも知れませんし、まさか全ての仕上げが撤去されるなんて夢にも思っていなかったかも知れません。
しかし、一般の人にはその部分も含めて「味」のある仕上げとして見ている場合がほとんどだと思います。別に、お店を運営していく上で、全く支障はないわけですから。
これも建築現場監督の職業病でしょう。
気になるポスターの「右上がり」
壁の垂直度をチェックするつもりがなくても、ふとした時に、建具や壁の傾きが気になることがあります。しかも、垂直でないと気付くのは建築に関わる所だけではありません。壁に掛けてある絵画やポスターなども「右上がり」や「右下がり」になっていたら気になってしまうのです。
同業者に「あのポスターちょっと右上がりじゃない?」と聞いてみると、大体「私もそう思っていた」という返事がかえってきます。「お前もチェックしているのか!」と心の中で叫びながら、お互いに建築現場監督ならではの職業病を共有し、自慢し合うのです。
……どうしても他人の建物は、嫌な所ばかり目が行ってしまいます。しかし、この職病病は、自分自身の建築現場監督としての勘を狂わさないための訓練だと思えば、仕事熱心だということになるでしょう。
みなさんは、休日でも仕事のことを思い出してしまう、どんな職業病をお持ちでしょうか?
現場に携わる人間です。
記事を読んで、爆笑してしまいました。自分も”病気”にかかったひとりです。
現場を抱えている時は、寝ても覚めても頭の中で、墨出しから完了まで何度も何度も壊しては建ててを繰り返しています。
他人の建物は、気になって気になって仕方がありません。内装の仕上げは特に目立つので”粗”を探してしまいます。
よかった。似たような病気の人がいて!
大工です。
多分建築業界に携わる多くの方々共通だと思いながら、楽しく記事を読ませて頂きました。
社寺仏閣なんて、大仏様よりも梁と柱の仕口見てる方が楽しいってのが現状です笑
足裏センサー笑
フローリング直張りリフォームの時には特に作動しますね笑
わかります。読んでて、ニヤニヤしてしまいます。
自分は足裏+壁などをコンコン叩いてますねwww