芸人と社長の二足のわらじも苦ではない
――芸人としての肩書きがあって良かった点はありますか?
佐原社長 ありがたいことに知っていただいている機会も多くて、世に一回出たことへの信用度というものがあるのは感じますね。
――これからの芸能活動はどう展開されていく予定ですか?
佐原社長 今は相方のバービーが産休に入っているので、いったんはコンビでの活動を休止していますが、産休が明ければライブなどのコンビでの活動は再開が決まっています。私個人としての活動では、釣りが好きなので、釣りのイベントの司会なども不定期で請け負っています。

日本ホウ酸処理協会の第2回全国大会でホウ酸の普及促進の決意を語る佐原社長とバービーさん
――芸人と社長の二足のわらじは大変では?
佐原社長 僕が20代前半の頃、まだお笑い芸人として世に出ていない時代は、さまざまなアルバイトをこなしていたので、シロアリ駆除会社とお笑い芸人の二足のわらじでとくに意識していることはありません。芸人の仕事が忙しくなればホウ酸の話題が出ますしね。ホウ酸の仕事が忙しくなることはありがたいことですから、両方の仕事のいいとこ取りができていると考えています。
芸人はいいバイト先の確保も仕事のうち
――芸人さんのセカンドキャリアについては、どうお考えですか?
佐原社長 僕自身は芸人を続けていますが、一般論で言えば、芸人の引退後は大変ですよ。辞めたあとはお笑い業界のつながりで次の仕事をもらうことが多いのですが、それまで人生のすべてを芸事に賭けてきたわけで、葛藤もあるでしょうし。芸人は続けるよりも辞めるほうがつらいものだと思います。手に職もないですしね。
なので、これからの芸人は芸能活動を続けながら副業にもチャレンジしていいと思います。メディアもテレビ、新聞、YouTube、X、TikTokと細分化しています。どこで売れて芽が出るか分からないので、さまざまなメディアに挑みつつ、芸能活動に副業をプラスしながらチャレンジしていけば、それが将来のセカンドキャリアに成長するかもしれません。
――ICOLAでは、多くの若い芸能人が施工のアルバイトをされていると伺いました。
佐原社長 まだ芸事では食べていける段階ではないお笑い芸人や舞台俳優が多いですね。僕が若手だった頃もですが、いきなり明日オーディションがあるという連絡が入ることはしょっちゅうあるんですよ。なので、コンビニなどのアルバイトはとても無理なんです。僕もシフトとオーディションで悩み、何度もバイトを辞めた経験があります。
同じような悩みを抱いている芸人たちが当社で働いてもらうことで、もし誰かが穴をあけても別の芸人がカバーできます。一番の優先順位である芸事の邪魔にならず、かつバイトがメインにならないように働いてもらっています。
芸人はいいバイト先の確保も仕事のうちなんです。うちも芸人に理解があり、融通のきくバイト先になりたいですね。
――後輩たちをマネジメントするうえで意識されていることはありますか?
佐原社長 僕ら芸人は面白く、そして楽しくありたい人間の集合体です。芸人以外の仕事でも、その特性を活かしていくことが大事だと考えています。もちろん工事は安全に、そして真剣に施工することが大切です。ただ、施工員同士の会話はもっと楽しくあってもいいと思います。ただふざけているだけではダメですが、ゴリゴリ真面目なだけでもしんどいですから。そこは僕がコントロールしながら、楽しく明るく、安全な現場にしたいですね。
――今後の会社やご自身の方針については?
佐原社長 まずは一人でも多くの方にホウ酸を知ってもらいたい。普及活動のため、現場の仕事とともにセミナーをこなしていくつもりです。
基本に忠実に工務店への営業活動も続けながら、今年の8月7日にはリフォーム産業フェア2024内の住宅性能向上セミナーで、「フォーリンラブハジメのイエス!耐久性向上ホウ酸処理」をテーマに講演もしました。この経験を踏まえ、別のアプローチも考えながら次のセミナーについても検討しています。これを機にさまざまなところからオファーをいただければ、参加していきたいですね。
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