埼玉県内の公共工事を一斉に休む「埼玉県ハッピーサタデー」
続いては埼玉県だ。
埼玉県では、県やさいたま市が中心となり、埼玉県内の公共工事を一斉に休む「埼玉県ハッピーサタデー」を実施する。「埼玉県ハッピーサタデー」の実施日は10月7日、11月4日の両日。埼玉県内の公共工事を一斉に休む「埼玉県ハッピーサタデー」について、埼玉県は、「建設業の担い手確保・育成に向けては、就業者の処遇改善や休日の確保等の働き方改革を進めることが重要」と考えている。建設業界の週休2日に対する意識の向上を図ることを目的に、公共工事の一斉休工の取り組みを実施することにした。
埼玉県は、国土交通省関東地方整備局や県内の市町村に呼びかけ、関東地方整備局およびさいたま市も賛同、緊急工事以外、ほぼ県内の公共工事は一斉に休工する体制が整備された。
さいたま市を除く各市町村は独自の判断だが、一部地方公共団体を取材したところ、この動きに同調する動きも多い。埼玉県県土整備部建設管理課の担当者によると、「公共工事一斉休工を取組むことによって、建設業を目指す若者から見ても建設業も休む努力をしていると判断され、最終的には、若者の担い手確保・育成につながる」とその狙いを語る。
千葉県「週休2日制モデル工事」を大幅拡充、快適トイレのリース代一部負担も
次は、千葉県だ。千葉県はこれまでも「週休2日制モデル工事」に力を入れてきた。今年度は、県土整備部の土木事務所(15事務所)では2件以上、その他の出先事務所(12事務所)では1件程度のモデル工事をそれぞれ実施。対象は土木一式工事。昨年度は18件であったため、倍以上に増やすことになる。
このほか、8月下旬から千葉県の土木工事を受注した建設業者に対し、水洗機能を備えた洋式仮設トイレのリース料を一部負担する制度をスタートする。千葉県県土整備部技術管理課は、「働き方改革の実現や職場環境の改善など、将来の担い手確保に向けた取組が求められているなかで、様々な施策の拡充を行っており、今回はその一環」とコメントしている。
官民一体で乗り出す「建設業の働き方改革に関する協議会」
建設業の働き方改革について官民の関係者が話し合う「建設業の働き方改革に関する協議会」(議長・古谷一之官房副長官補)は7月28日に開催され、原案は8月末までにとりまとめる方針だ。
建設業における働き方改革は始まったばかり。様々な先進的な事例をもとに、一気通貫で行うことが大切だ。これからの建設業界の「働き方改革」を今後とも深く掘り下げる形でリポートし、若手の担い手確保・育成に役立てたい。
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多分なんですが、その休日によって休日にしか出来ない仕事をしてしまう可能性もありませんか。
どうせ繁忙期は民間の現場に回されるだけ