床版上面増厚工法とは、損傷した既設のコンクリート床版の上面を切削し、鋼繊維補強コンクリートを打ち継ぐことによって、コンクリート床版を補強する工法。床版上面増厚工法には、補強鉄筋を使用しない床版上面増厚工法、補強鉄筋を使用する鉄筋補強上面増厚工法がある。鉄筋を使用すると、増厚部の強度をより増加させ、隣接部レーンの連続性をより確保することができる。床版の種類によって使い分ける。床版上面増厚工法はコンクリート床版の曲げ耐力やせん断耐力を向上させるため、交通量の増加や車両の大型化への対策として、橋梁コンクリート床版を補修する際によく用いられる。床版上面増厚工法は、床版打換えやプレキャスト床版取替工法よりも安価で施工できるほか、超速硬鋼繊維コンクリートによって施工時間を短縮することもできる。床版の寿命を大幅に延ばすため、メンテナンスコストも良化する。