法面掘削工事では「岩の種類を見極める」
全ての現場でとは言いませんが、大体の法面掘削の現場では、同じ種類の岩が出ることがほとんどです。なので、ペッカで1つの岩が割れれば、他の岩も同様に割れてくれます。逆にいくらペッカで叩いても割れないような岩が1個でも出てくると、その現場で出てくる他の岩も硬くて割れないことが多い、というわけです。
いくらペッカで叩いても割れない石を、いつまでも割ろうとしても、掘削作業は前進しません。そういった時は、施工を一旦止めて、担当の役所の人間と協議することが先決です。役所の人間も工期がギリギリになることを一番恐れています。したがって、岩の掘削だけで莫大の施工時間を費やす可能性があることを伝えれば、施工方法の変更や計画の見直しを一緒に考えてくれます。
早い段階で見直しを行うことは非常に重要であり、ダメだと思った時には、きっぱり諦めて役所に相談することが大切です。そのためにも、早期に岩の種類を見極めましょう。