混和剤・混和材は、コンクリートと水の仲介役
コンクリートの大原則を覚えているだろうか?
- 可能な限り水量を少なく
- しっかりと養生する
生コンを練る際、水分が多ければ多いほど練りやすい。しかし、過度の水分は後に毛細管空隙として残り、構造体の耐久性に影響を及ぼす。実は、水和反応に必要な水分はそんなに多くない。セメント量に対し25%ほどが科学的に結合する。ゲル水として吸着される15%と合わせても40%あれば十分だ。
では、なぜ水セメント比(W/C):50%だとか、W/C:65%などと水和に必要な量よりも多くの水を入れなければならないのか?
それは、施工性・流動性を確保するためだ。バサバサのコンクリートは、型枠にも収めにくく、ポンプでも圧送しにくい。でも水は極力少なくしたい。
そんな悩みを解決するのが今回のテーマ、「混和剤・混和材」だ。