「今だったら、絶対採用しないからな」
――社員数をかなり増やしたんですよね。
河田 そうですね。私が入社した頃は、社員数60名弱でした。今は270名ほどです。採用を始めたと言うより、募集を始めたというのが正しい表現です。最初の頃は、実績がないので「誰でも良いから採用した」という感じでした。建築土木の技術者ではなく、主に民間建築や不動産などの営業マンとして、大量に採用し始めました。
――「誰でも良い」というのは採用担当者としての考え?
河田 いいえ、違います。必要な人数に対して、応募が少なかったので、選ぶ余裕がありませんでした。今では考えられないような採用のやり方です。当時採用した社員には「今だったら、絶対採用しないからな」と言っています(笑)。
ただ、当時はとにかく頭数が必要でした。例えば、不動産店舗を出店するのには4名は必要、ある営業エリアをカバーするのに3名は必要、という状況でした。人の穴を埋めるために必要に迫られていたのです。
――今はそんな採用はしない?
河田 もちろんです。昨年度は、約600名の応募のなかから、正社員とパート合せて、年間約60名を中途採用しました。また今年度は、約200名の応募のなかから、20名を新卒採用として選んでいます。
――昔から毎年数十名規模の採用を続けてこられたのですか。
河田 私が採用を始めたのが2006年度ですが、社員数で見ると、2008年度には98名に増えています。2年間で40名ほど増えています。その後の数年間は社員数はあまり増えていません。毎年30〜40名採用しましたが、その分辞めていったからです。入っては辞め、入っては辞め状態で、壮絶な人の入れ替わりがありました(笑)。
特に新卒がひどくて、3年経つとほとんどが辞めてしまい、1名ずつほどしか残っていませんでした。2014年度くらいから、やっと人が残るようになりました。最近の退職率は5%程度です。
――土木、建築の技術者の人数の推移は?
河田 土木の技術者は、2007年度に40名程いました。今は39名程です。建築の技術者は2007年度に8名程度、今は49名です。土木技術者の数はあまり増えていませんが、仕事量も増えていません。
何より、当時は高齢の社員が多かったですが、彼らが退職してそこに新しく若い人が入り、土木技術者はかなり若返っています。一方、建築の技術者はかなり人数を増やしました。それだけ仕事量が増えたからです。
ただ「モノをつくりたい」だけの人は、ウチはいらない
――公共と民間の仕事の割合は?
河田 建築は民間が8割を占めています。最近は力がついて、公共の建築の仕事も増えています。土木は公共が9割です。
――土木、建築の技術者の採用、育成について、どういうお考えで進めているのですか?
河田 加和太建設が、土木や建築などの「モノをつくるチカラ」を結集して何を実現しようとしているのかというと、われわれのマーケットである静岡県東部を「世界が注目する元気なまちにする」ということです。建築や土木などの事業は、そのためにあるということを強いメッセージとして情報発信しています。
従って、ただ「モノをつくりたい」という技術者は、加和太建設ではなく、他の会社に行った方が良いと考えています。加和太建設では、モノもつくりますが、「元気なまち」のためにつくるのです。ものづくりは手段であって、目的ではありません。
現場監督をやっている社員には、「ブロデューサーとしてのチカラをもっと身につけてほしい」という話をしています。現場監督という仕事は、もともと「現場のプロデューサー」なのですが、そういう能力を工事現場以外のところでも発揮してほしい、という意味です。
土木の仕事ばかりやっていると、その現場監督は自分の能力を「土木構造物をつくるための能力」としか認識できなくなってしまいます。その能力を他に転用できなくなります。それはもったいない。せっかく加和太建設にいるのだから、工事現場以外の他の世界のことも知って、プロデュース能力を高めてほしいという思いがあります。
建築土木の技術者を採用する際には、他の世界のことにもチャレンジしたいという気持ちがあるかどうかが、非常に大きな判断材料になります。「モノだけつくって喜びを感じたい」という人がいた場合には、「それだけでは加和太ではやっていけないよ。だって、ウチの仕事はもっと大変だから」と言います。
加和太建設では、モノをつくった結果、それにどんな意味があって、誰が喜ぶのかなどを実感するために、学びや振り返りなどをとことんやるからです。
その上で、「人として成長するためには、モノをつくるだけで良いの?他のことにもチャレンジした方が成長できるのでは?」という話をします。それでワクワクしない人は、加和太建設で働いたとしても、ただただ「面倒くさいな」と思うことが増えるだけです。
技術者としての成長は大事ですが、それに加えて、社会人としてどこに行っても通用する人材になりたいかどうか。チャレンジする気持ちがあるかどうか。私は、技術者を含め、人を採用する上で、そこを重要視しています。
加和太建設には、成長する意欲、チャレンジ精神が旺盛な人が合っていると思います。あとは、「この人と一緒に働きたいかどうか」ですね。私が人を見るポイントは、だいたいそんなところです。
建築、土木の事業部からは、「とにかく人手がほしい」という要望が上がってきますが、私は「モノをつくりたいだけなら、他の会社に行った方が良いよ」という話は必ずします。それで入社するのは、内定を出した人のうちの半分くらいです。「大手さんじゃなくて、ここでしかできないことがしたい」と言って入社するのは。
60名弱、普通の中小、、、、
10名弱のうちは零細企業なんだと再確認。笑
すっげ
経営判断は大きい。うちは判断ミスでしくじってる
近くにこういう施工会社があれば転職したいですう
三島周辺を走っていると加和太建設の現場をよく目にする。地域を支えて、企業成長する、良き会社。小さい建設会社が目指すべき方向性を教えてくれる。やはり業界外部の意見が必要。
社長かっこいい
こういうとこなら転職したいけど三島遠いわ
東北にも支店出してくれないかな
自分も同じ境遇で、スケールは小さいながら今までの状況を変えていきたいと考えています。
今がダメではなく、もっと良くなりたいと常に思っております。
まずは、自分が変わり、そして、社員に伝えて会社が変わり、さらには、地域を変えられるようになりたいと考えております。
河田社長の記事をみて、自分も頑張って行こうと思います!
ありがとうございました。
さらなる飛躍期待いたします!
業者を泣かせることで地元では有名ですよ❗
ボンボンには実態が解ってないのが情けないね❗
三島で損害保険の代理店をやらせていただき50年なります最近御社の現場をよく見て関心をもち読ませていただき仕事に対する前向きな態度に感激し微力ながら前向きに頑張らなければと大変は励みになりました
記事ではいくらでもきれいごと言える。8の方が言ってることが実態。おれも地元じゃいい評判の会社に入れたと思ったけど、実態は、ブラックどころか暗黒。隣の芝は何とかってことわざどおり。
毎月80時間以上の残業。
それなのに給料は半分以下しかでない。
遅い時なんか日付またぐことも多々。
やめて正解