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「5G元年」を支える“黄金の人差し指”とは?大正時代から続く通信インフラ会社の「菊池涼介」

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公開日:2019.03.21 / 最終更新日:2019.03.22
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ケーブルしごきで手に入れた「黄金の人差し指」

――短い工期で仕様変更はキツイですよね。現場の作業で何かエピソードは?

丸本 エピソードというほどではありませんが、現場に追われていた若い頃の私の右手人差し指は皮がカチカチでした。通信用のケーブルを切断する際は、ひたすらしごいてやらないとニッパーでうまく切れないんですよ。

毎日、ケーブルの芯をひっぱり出したり、皮を剥く作業で酷使するので自然と指の皮も固くなったわけですが、「通信工事のプロフェッショナルの手」になれた気がしたものです。

通信工事のプロフェッショナルの証「黄金の人差し指」

最近は広島事業本部の技術部隊の人員も増え、大きな工事の段取りを私が組んで、あとは部下と分担することが多くなり、ラクをしているせいか皮の硬さが取れてすっかり柔らかい人差し指になってしまいましたけど(笑)。

通信工事の技術者は”5G”の知識が必須

――三保電機技術部の今後の課題は?

丸本 小松社長の体制になってから受注案件が変化してきました。それまでは企業のオフィスなどの有線系の設備工事が主体でしたが、市町村の防災無線設備や消防設備、光ケーブルの敷設工事といった無線関係を受注することが増えてきたんです。

有線から無線へ、屋内から屋外へと工事の幅が広がると、必然的に技術的な対応も変わってきます。そのため、有線系の工事については有線分野を得意とする私たち広島事業本部の技術部隊が引っ張り、無線系の工事については米子支社の技術部隊が力を発揮するシフトで対応しています。

屋外での工事風景

米子の技術部は元来、無線工事に強いメンバーだったので、とりあえずお互いの強みを生かしているのですが・・・。無線関係の仕事は都心部より郊外の現場が多く、地域で言えば、広島県北部、島根、鳥取までエリアが広がっており、人手が足りなくなっているのが現状です。

小松社長からは「広島と米子の技術部隊をシャッフルして三保電機の技術部隊を一つのくくりとすることで、情報共有や相互の協力会社の調整などを活発化させ、効率の良い活動をするように!」と指示を受けています。

――具体的には。

丸本 広島事業本部の技術部は立ち上げ時の2人から現在は9名に増えています。技術部メンバー全員のスキルを上げる必要があります。そのためにも、まだ独り立ちできない部員をどう一人前に育てていくかが当面の課題です。

併せて、これからは全員が現場をこなす能力プラスアルファを身に着けなければならないと考えています。電話設備ひとつとっても、工事技術だけでなくパソコンやネットワーク関連に精通する知識を持っていない人間は、おそらく取り残されていくはずです。

事実、三保電機ではまもなく導入される携帯電話の5G基地局の設置工事を手掛けていく予定です。そのため、データ量や通信速度の違う5Gを扱うための基礎知識は不可欠です。きちんと勉強しておかないとまず対応できません。

技術部は繁忙期を除き、原則として月一回ミーティングを行うことにしています。机上の勉強から実技講習会まで、部員から毎回リクエストを聞いてテーマを決めています。全員がレベルアップできるように、より実践的で実のある内容にしていきたいですね。

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この記事を書いた人

藤井 真治
藤井 真治
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経済情報誌の記者として20余年活動した後、不動産会社の宣伝企画室長などを経て独立。現在はライター業のほか、企業の広報宣伝・販促企画全般、企業紹介テレビ番組のリサーチ業務を手掛けている。広島市在住。
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