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「砂防」にドハマりして国交省に入った”風変わりな女性キャリア官僚”

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公開日:2019.04.19 / 最終更新日:2022.08.16
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計画段階から工事完成まで全てに関わった経験

――印象に残っている仕事は?

佐々木 宮崎河川国道事務所の工務第二課にいたときに、ある施設の調査から設計、工事まで全て担当したことですかね。

国の出先機関では、調査設計と工事は部署が分かれているケースが多いので、一つの仕事を全部担当する機会は少ないのですが、計画段階から完成まで全て関われたのはとても良い経験で、印象に残っています。完成後、地元の方々がスゴく喜んでくれたのも嬉しかったですね。

――現場の全てのプロセスに関われたのが嬉しい?

佐々木 そうですね。本省にいると、なかなか実際の現場に出る機会がないので、一つの現場を最初から最後まで見届けたのは、貴重な経験になっています。

――砂防畑を中心にキャリアを積んできて、いきなり下関市の都市計画などの責任者になったわけですが、いろいろ大変じゃないですか?

佐々木 担当する分野が幅広い上、専門外の仕事も多いので、内容を把握するのに時間がかかったり、いろいろ大変です(笑)。前任者とかその前の国土交通省の先輩などにお話を聞いて、アドバイスを頂きました。

――女性の出向は佐々木さんが初めてですか。

佐々木 そうです。

女性も砂防の世界へ飛び込んて来てほしい

――女性だから大変ということはありますか?

佐々木 それはないですね。力仕事がある現場に出る仕事であれば、女性だから大変な部分もあるでしょうけど、部長という立場は、基本的にデスクワークなので、男女差はあまり出ないのかなと思っています。

私自身は、体を動かすのは好きなので、とくに現場仕事で苦労したことはありません。

――「女性が活躍できる建設業」についてどうお考えですか?

佐々木 建設業界で働く女性は、以前より増えてきたとは言え、まだまだ少数派です。ただ、数少ない女性ということで、私自身、周りからはいろいろと気を使ってもらってきたという感じはあります。

例えば、砂防の現場で山を登るときに、荷物を持ってくれたりとか(笑)。女性だと、名前なども覚えてもらいやすいというメリットもあります。

体力的な面では、女性にはシンドイところはありますが、総じて、建設業は女性に優しい職場だと思っています。

――民間企業の場合、出産育児のため、キャリアアップを断念するケースがまだまだあるようですが。

佐々木 私の場合、産休後すぐに仕事に復帰しましたが、民間企業に勤めている主人が1年間の育休を取って、育児の面倒を見てもらったので、それができたんです。

旦那さんに聞くと、育休を取るのは結構大変だったそうですが(笑)。家族の理解、協力があってこそ、自分のキャリアを続けられるという思いはあります。

――転居を伴う転勤についてどうお考えですか?

佐々木 旦那さんは九州が仕事の拠点なので、私が遠くに転勤する場合は、私が子どもを連れて引っ越すことになると思っています。そうなったときに、旦那さんがなんと言うかわからないですけど(笑)。

――これから土木や砂防の世界に入ろうとする後輩に向けて、一言お願いします。

佐々木 建設業界はまだまだ女性が少数派ですが、先輩方が頑張ってきたおかげで女性も働きやすい制度や環境などが整ってきましたし、今後もさらに女性技術者が増えることでますます充実していくと思います。

ぜひみなさんも土木の世界に飛び込んで来て下さい。

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四国の犬
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コメント(1)

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  • - 2019/04/19 18:28

    砂防やりたい→じゃあ国交省に入ろうで実際に入っちゃうのがすごい
    めちゃくちゃ優秀なんだろうな

    返信する 通報する

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