エイテック流 働き方”開拓”とは?
そもそも、働き方改革の”改革”って、なんだか会社用語って感じがしませんか? 会社が主導して社員のために改革するという、社員にとってみれば受け身的な印象を受けます。「あ、待っていれば会社がなんかやってくれるんだ」という感覚になりそうです。
しかし、働き方改革の主役は社員一人ひとりです。自らが自らの働き方・生き方をより良いものにするために自分事化して取り組まなければ成功はあり得ません。そうでなければ、会社からの押し付けとなってしまい、失敗することになります。
エイテックでは、会社と社員が協働して、一人ひとりに見合った働き方を開拓・探求していこうという思いから、働き方”改革”ではなく、働き方”開拓”という名称にしました。
この働き方”開拓”で実現したいことは、「多様な価値観を持つ人材がチームでワークし、かつフラットに議論することでイノベーションが生み出し成長していく」ことです。
このビジョンを実現するために、「働き方の多様化」、「仕事の効率化」、「チームワークの醸成」、「社員の健康増進」を柱に、以下のような様々なアクションをしています。
目的 | 施策 | 内容 |
働き方の多様化 | ①リモートワーク | 業務負荷の大きい幹部職を対象に、週1回を上限にリモートワークを認める。 |
仕事の効率化 | ②生産性向上研修 | 生産性向上をテーマに、外部講師を招き、全社員一斉で研修を実施する。 |
チームワークの醸成 | ③服装の自由化 | 自由な服装(カジュアルウェア可)での出勤も認め、リラックスした環境下で働く。 |
④若手オンラインコミュニティ | グループウェア上で、若手同士が日常的にコミュニケーションをとる。 | |
社員の健康増進 | ⑤健康経営 | 運動、睡眠、食事等の改善による社員の健康増進を図り、仕事のパフォーマンス(=生産性の向上)を高める。 |
その他 | ⑥オンライン選考 | “時間的・金銭的制約をなくした就活をしてもらいたい”という思いから、Web会社説明会、Web面接を行う。 |
良かれと思ったのに、社員は反発
上記のアクションプランは、社員満足度調査でもそれを望む声が多かったので、社員もほぼ納得してくれるだろうと思っていました。
が、ふたを開けると反発だらけ(もちろん肯定意見もたくさんありましたが…)。
- リモートワークなんてやったらコミュニケーションがとりにくくなり、逆に効率が落ちる
- 自分はリモートワークは必要ない
- カジュアルウェアなんて言語道断。規律が乱れ、緊張感が低下する
- 健康経営に関する会議が増え、社員の負担が増えるのではないか
- Web面接で万が一ネットワーク接続できなかったら、会社の信用を落としかねない などなど…
最初は「ちょっと待ってよ。みんなの声を実際のアクションにして実行しようとしているのに何で反発なのよ」と思いました。だけど、冷静に受け止めると、いずれも想定されるリスクとして考えるべきものでした。
そうしているうちに、私の中でも、いきなり本格導入するのではなく、まずは試しに一定期間運用してみて、当初期待している効果がちゃんと出るのか、逆に社員が心配するような負の側面が発生しないかについて、ちゃんと検証しなければいけないなと考えるようになりました。
上はもちろん、若手も仕事の効率化に協力的じゃないどころか、たくさん働いてるアピールを上にしてるから、試行すらできない
そんな状況で声をあげる勇気もない
つらたん
会社の変える覚悟はいるのでしょうね。周りの企業が変わると淘汰されてしまわないか心配です。