「稼げます」だけでは人は集まらない
――足場工事業界の動向は?
伊藤 建設需要は伸びており、従来の新築に加えて、戸建て・アパートのリフォーム需要やマンションの大規模修繕、橋梁やトンネルなどの維持保全などのメンテナンス工事も増加しています。つまり、足場工事業の需要も確実に増えているのが実情です。
――足場工事業界には、どのような課題がある?
伊藤 会社創設からの2年間は、会社の基礎作りとして全国の足場工事会社の社長さんに会いに行くことが仕事だったのですが、そうしていくうちに足場工事業界の課題も見えてきました。
地域性や規模によってさまざまありますが、悩みはおおよそ集約されています。営業、職人さんの採用、定着、資金繰り。この4つです。
一つ一つは悩みが大きいように見えますが、この4点を解決すれば、会社は安定します。
――求人を出しても人材が来ないという話をよく聞きます。
伊藤 きちんと情報発信していれば、人材は来るんです。人が集まらないのは、それぞれの会社の情報発信不足が原因です。人が集まらない会社の求人原稿を見ると、「日給、月給、場所」しか書いていなかったりするんですよ。 「社長、これでは良い人財は来ませんよ」と。
そこで「足場工事会社向けインディード挑戦パック」という求人サービスを、株式会社ドライバンクさんとコラボして開発しました。異業種の方に足場工事業界の魅力や価値を伝えて、将来足場職人になりうる人を呼び込むサービスです。
それに、足場工事会社は、ホームページがないところも多く、あってもダサい。求人広告を出すにも、単に稼げますということだけでは問題で、足場工事業界の価値や魅力の情報発信をし、良い人財を呼び込むことがとても大事です。そこでホームページの制作もお手伝いしています。
また、求人原稿については、求人広告会社は足場について深く分かっていないので、「稼げます」としか書けないことも多い。会社の魅力、特長をしっかり伝えるために、足場ベストパートナーが求人原稿を作成することもあります。
めちゃくちゃニッチだけど目の付け所がいいというか
しがらみがないのもいいね