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記念すべき第1号の”首都高ドボジョ” 「道路をつくる人は、社会から一生必要とされる」

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公開日:2019.10.25 / 最終更新日:2022.08.16
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まちの景観と一体となって、まちなかに道をつくる

――今の職場を選んだ理由は?

三村さん 大学院では橋梁景観を研究していたのですが、「道路をつくったり、守る仕事って良いな」と思っていました。ただ、当時は女子が行ける職場となると、公務員かコンサルぐらいしかありませんでした。

当時は首都高速道路公団でしたが、「ここならずっと道の仕事ができるな」と思って、記念受験のつもりで受けたら、運良く入社できました(笑)。

仕事中の三村さん(写真提供:首都高速道路株式会社)

徳田さん 私も大学院に進んで、建設材料の研究をしていました。土木の勉強に浸かっていましたが、建築をあきらめきれない気持ちは残っていました。

そんなとき、首都高速道路の社員の方からお仕事のお話を伺う機会があったんです。お話を聞くまでは、土木には「なにもないところに、ボーンとおっきな橋などをつくる」というイメージしかなかったのですが、「まちの景観と一体となって、まちなかに道をつくる」という首都高速道路の仕事内容がすごく新鮮に感じられ、土木のイメージがガラリと変わりました。

「これだったら、楽しいかな」ということで、首都高速道路に入社しました。

――「まちなかに道をつくる」のが楽しそうだと?

徳田さん はい。都市計画なんかも考えながら、まちに溶け込むような構造物をつくるのが、面白そうと思いました。

――ゼネコンとかコンサルはあまり考えなかった?

徳田さん そうですね。あまり考えなかったですね。鉄道関係は少し考えましたけど。ゼネコンとかだと、地方で働くイメージが強かったので。それよりは、まちなかで働くイメージの首都高速道路のほうが自分の仕事のイメージに合っていた感じですね。

仕事中の徳田さん(写真提供:首都高速道路株式会社)

――田舎に転勤とかはイヤ?

徳田さん やっぱり転勤は考えちゃいますよね。私の場合は「仕事を長く続けたい」という思いがありました。「結婚したら、仕事を辞める」というのは物足りない感じがあります。そういう意味で、転勤もないにこしたことはありません。

――実家通勤?

徳田さん 神奈川で一人暮らしです。大学のときから一人暮らししてきました。困ったときには親に助けてもらえるところでってことで。

山の神様が怒るから、女性お断り

――30年前と今とでは、ドボジョを取り巻く環境は違うでしょう?

三村さん そうですね。例えば、トンネルを掘るにしても、昔は「山の神様が怒るから、女性はお断り」でしたし、現場見学も「女性はお断り」でした。「作業員の気が散るから」と言われたこともありました。今は逆ですよね。「ウチの現場には女性がいます」とアピールする現場が結構ありますよね。

私は、女性も男性も関係ないと思っています。女性が働きやすい職場は、きっと男性も働きやすい職場ですから。最近になって、土木の世界も、もっと人に来てもらう、とくに若い人に来てもらうため、いろいろと考えるようになっていますよね。

首都高速道路は、入社するときはいろいろありましたけど、基本的には働きやすい職場だと思います。私自身は、子供2人育てましたけど、ずっと土木の仕事に携わっています。

私が最近気になるのは、男女問わず、若い社員がすぐに会社を辞めることです。女性を大事にというより、社員を大事にしないといけないと感じています。

――最近の若者は安直に仕事を辞める?

三村さん どうなんですかねえ。中途採用の社員でもすぐに辞めちゃう人が、昔より多いような気がします。

――就職のときはネットで情報いろいろとったんでしょ?

徳田さん もちろんネットで調べはしましたけど、うのみにはしませんでした。何人かのリクルーターさんにもお話を聞いていたので、そちらの話を信じるようにしていました。ネットの情報はあまり信じないほうが良いと思っています。

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この記事を書いた人

四国の犬
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基本的には従順ですが、たまに噛みつきます。
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