「良くも悪くもない人」の中から選ぶのが面接官の仕事
――面接では受験者のどういうところを見ているのでしょうか?
吉岡技術企画官 面接をしていると、受験者の中には、「文句なく良い方」と「文句なく悪い方」がいます。面接官の仕事は、それを見分けることではなく、その中間にいる方々の中から、採用する人を選ぶことなんです。
私に加え、採用担当の課長補佐、係長などの意見も取り入れながら、総合的、多面的な視点を持って、みんなで決めていくようにしています。
――求める人物像は?
吉岡技術企画官 国土交通省の仕事はボーダーレスです。日本国内のインフラであれば、なんでも扱います。計画から調査設計、施工、維持管理まで全部見る幅の広い仕事です。
われわれが求める人物像は、ヤル気とバイタリティに満ちあふれている方です。
「転勤は当たり前、バンバン行け」という時代ではない
――例えば、「転勤は平気」という人ですか?
吉岡技術企画官 たしかに、それは望ましいと言えますね。ただ、実際には、学生から「できるだけ転勤が少ない方が良いのですが」と相談を受けることはあります。
とくに女性の場合、出産、育児などのライフイベントがあるので、「異動の際に、旦那さんの勤務地を考慮してもらえるのでしょうか」という問い合わせを受けることもあります。
この点、われわれとしても、いろいろと配慮していかなければならないと考えています。昔のように「転勤は当たり前。バンバン行け」という時代ではありませんから。
われわれとしては、そういう意気込みを持った方は大歓迎ですが、できるだけ本人の事情を踏まえて、臨機応変に対応させていただいているところではあります。
――吉岡技術企画官ご自身は、どうでした?
吉岡技術企画官 私の場合は、「水戸黄門のうっかり八兵衛」みたいな感じで国土交通省に入りました。つまり、「いろいろな地方に行けば、おいしいものが食べられる」「次の職場には面白いことが待っている」「もっといろいろなところへ行きたい」というノリで入省したということです。
私は、国土交通省に入って20年以上経ちますが、8年間は地方勤務、4年間は他省庁勤務でした。ただ、今の若い人が同じような気持ちで働けるかと言えば、必ずしもそうではありません。働き方の多様性を許容していかなければいけないという思いはあります。
採用担当には、入省3年目の女性職員もいます。学生と年齢が違いので、同じような目線で学生の声を聞いてもらっています。「同じ女性と話をしたい」という声もありますので、学生にアドバイスなどもしてもらっています。
最近思うのですが、結婚すれば幸せになるとか、子供がいれば幸せだ、とか、高収入な男はモテるとか、男は肩書とか、国を動かす醍醐味とか、、、ぜーんぶ若者に背負わせるためのキャッチフレーズだよね。
株を買うと儲かる、というのと同じでしょ。
要は株を買わせる売り文句。
財務省の人材確保の売り文句に今の若者は乗せられないと思う。
人生は一度きり。
災害時でも無視して定時で帰れるなら考えるけど土木技術者の誇りとかいって社会のため働きますと思う若手はいないよ。まず給与と待遇と転勤を改善してから物言え。国交省さんは元々スタートラインにすらたってないんだよ。最近になってやっと技官で事務次官なった組織なんて信用無し