ブラスト最大のウリは「品質」
――ブラスト工法とはどのような技術ですか?
小寺会長 ブラストという工法は、昔からある技術で、現在では様々な工法があります。全国各地にいる専門業者が各社各様にブラスト技術を磨き上げ、実績を重ねてきた結果です。鋼構造物塗装の維持管理において、有力な技術の一つです。ブラスト工法の最大のウリは「品質」です。
ブラスト工法とは、鋼構造物の塗装面に対し、非鉄系スラグなどの研削剤を圧縮空気で投射し、塗膜やサビを除去するほか、鋼材の表面を清浄粗面化する素地調整する技術です。
ブラスト工法には、主に「エアーブラスト」、研削剤を回収する「バキュームブラスト」、水を混合する「湿式ブラスト」の3種類があり、対象構造物、現場の状況などに応じて、最適な工法は異なります。
このままではブラストがダメになる
――研究会を設立した目的は?
小寺会長 橋梁などの鋼構造物は千差万別ですが、ブラスト工法にも千差万別があります。この橋梁であれば、このブラスト工法が良い、あの橋梁にはこの工法が良いといった具合に、鋼構造物ごとに最適なブラスト工法は異なる。これがブラスト工法の本来のあり方なんです。
ところが、ブラスト業者の中には、何も考えずに1つの工法のみを行っている業者や、他のブラスト工法を検討せずに施工を行っていたり、正しいか正しくないかも検討せずに施工を行っていたり、「ブラスト本来の意義を理解しないまま、施工が多く行われていること」に危機感を感じていました。
そこで、私が発起人になり、全国でブラスト工法を手掛ける専門会社とともに、ブラスト施工技術研究会を2014年12月に立ち上げました。事務局は、北海道にある池田工業株式会社内に置いています。
――工法協会ではなく、研究会なんですね。
小寺会長 団体設立に際し、私が主張して研究会になりました。「お金儲けのための団体」にしたくないという思いがあったからです。鋼構造物の維持管理はクローズアップされつつありますが、その中で塗装の素地調整という仕事は大きなウエイトを占めています。その点は、発注者やコンサルタントも理解しています。
ただ、具体的にどういう構造物にどういう技術を使えば良いか、なぜそうなるのかなどについては、ほとんど理解されていない現状がありました。ブラストは品質が良いという認識を持っている発注者はいますが、なぜ品質が良いかは理解していないわけです。
鋼道路橋防食便覧を見ても、素地調整は重要だという記載はありますが、素地調整の内容に関する具体的な記載はありません。これを読んでも、ブラストで具体的に何をすれば良いかなどはわからないんです。
ブラストの機能、役割など技術的な内容について、対外的にもっと発信する必要があるということで、工法協会ではなく、施工技術研究会にしたわけです。
これ発注者の問題じゃないだろう。素直に読めばブラスト業界の問題が書いてあると思うけど。特記にあまり詳しく書かないのは、文中にあるように1種類しかやっていないという業者が多くいる中で、業者指定になってしまう可能性があるからじゃないの?
この記事は建設業全体、というより年を召した方々の問題点も見えるようになっていますね。
『俺は~を30年やってきた!』
・・・はぁ、法律違反を、仕様書無視を、設計無視を、仕上がりガタガタを、責任転嫁を30年ですか・・・
経験年数がいくらあってもその経験が実は根底から大間違いだらけって事、よくありますよね。
そのような方々の見分け方はある種簡単、公共工事の書類を一人で作成できるかどうか。
もちろん国の工事だと一人ではこなし切れないでしょうが、県だろうが市だろうが対応できないんですよね、その手の輩は。
メッキ発言はどうでもいい、ブラスト含め書面で持って技術を示せないと駄目ですよね。
工事全体を管理する立場としてはブラスト工や塗装工にとって使いやすい足場が他工種の作業で使いやすい足場にはならない事が多いので何とも言えないですね。