ブラストは海外のほうが進んでいる
――ブラストは海外のほうが進んでいるのですか?
小寺会長 そうですね。海外のほうが進んでいて、日本はガラパゴスになっています。例えば、日本には、安全に関する統一的なマニュアルもありません。各業者が独自にやっているのが現状です。
研究会としては、会員向けに安全マニュアルを策定し、会員業者はそのマニュアルに則って施工していますが、会員以外の業者がちゃんと安全管理しているかは不明です。塗料の品質管理についても、塗料メーカーとともに検討を重ねているところです。
――そんな状況にもかかわらず、発注者はよくブラストの仕事を発注できますね。
小寺会長 「ブラストはこういうものだ」という、ある種の思考停止に陥っているところがあると感じています。ある発注者の特記仕様書を見てもほとんど何も書いていません。一応ISOの基準を採用していますが、ISOの基準を採用した理由の記載は一切ありません。海沿いや都市部などの環境に応じて、最適なブラスト工法も変わってきます。
ところが、現状は「ウチの会社はすべてこの工法でやる」というカタチで、ブラスト工事を行っています。ちゃんとした比較検討をせずに、発注してしまっているのは問題があると思います。
――研究会として今後どのような活動を?
小寺会長 個々の企業だけではなく、いろいろな業界団体などとの連携を進めているところです。ブラスト工法に対する正しい理解というものを日本全体に広げながら、われわれ研究会としても、他の業界などに関する理解を深めていきたいと考えています。勉強会なども積極的に展開していくことにしています。
ブラスト業者全体のボトムアップも必要です。研究会をオールジャパン的なプラットフォームに育てていきたいという思いがあります。
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これ発注者の問題じゃないだろう。素直に読めばブラスト業界の問題が書いてあると思うけど。特記にあまり詳しく書かないのは、文中にあるように1種類しかやっていないという業者が多くいる中で、業者指定になってしまう可能性があるからじゃないの?
この記事は建設業全体、というより年を召した方々の問題点も見えるようになっていますね。
『俺は~を30年やってきた!』
・・・はぁ、法律違反を、仕様書無視を、設計無視を、仕上がりガタガタを、責任転嫁を30年ですか・・・
経験年数がいくらあってもその経験が実は根底から大間違いだらけって事、よくありますよね。
そのような方々の見分け方はある種簡単、公共工事の書類を一人で作成できるかどうか。
もちろん国の工事だと一人ではこなし切れないでしょうが、県だろうが市だろうが対応できないんですよね、その手の輩は。
メッキ発言はどうでもいい、ブラスト含め書面で持って技術を示せないと駄目ですよね。
工事全体を管理する立場としてはブラスト工や塗装工にとって使いやすい足場が他工種の作業で使いやすい足場にはならない事が多いので何とも言えないですね。