――図面もないし、現場の状況を把握していなかった?
直井氏 そうです。要は、掘削する前に、地中に何かあるのか?とか、1次から元請に発注者への確認を促して、おおまかな地歴から想像もしておいてほしかった。ここには何かありそうだとか、図面が無いなら無いなりに気を付ける箇所とか事前に言ってほしかった。
さすがに元請は水道管くらい把握していたようですが、1次はそれ以外のことも含め現場の概要を何も分かっていなかった。配線は全部死んだ線だと思いましたが、そのような埋設物がある懸念を事前告知してくれていたら失敗は未然に防げたはずです。ガス管もあったから危なかったですよ。
調べないで現場に入るのが一番良くない。特記に書かれてなかったのかなぁ?
――普通なら書いてあるはずです。ただ、地域やエリアによっては役所にも資料が無いこともあるようですが、ガス管等の予期せぬ埋設物の注意喚起も無かった?
直井氏 無かったね。水道管については、現在、周辺住民が使用している「生きた」水道管がここにあるとか、図面にあるはずですから。しかし、過去のガス管とか全部の埋設線なんかは元請けも知らないし「聞いてないから」なんてのらりくらり。
そんな中で他の埋設に気を取られて掘削していたら、水道管を切ってしまったのです。うまくつなぎ合わせましたが、住民対応を含め大変でした。1次の指示した場所を掘削してのことだったのに、弊社が責任をとるのかと、当時は不安になったのです。
――「責任施工で」と下請けに丸投げする格好でしたか?
直井氏 そうですね。責任を擦り付けるまではいかないけど、終始そういう態度でした。
損害保険屋さんに相談しましたが、元請けは充分な調査もせず、また、1次の指示に従い掘削した結果なので、すべて責任を取らされるのはどうかということだった。
ただ、弊社の手直しで重大な問題にならなかったし、現場に乗り込んでから元請けと波風を立てたくなかったので……。
――大事に至らなかったから良かったですが、「二度と請けるか!」ってなりますよね。
直井氏 そう、ホント、今回のようなケースは初めてです。新規の取引だったので、注意しなければと思いましたが、まさか、素人の主任技術者がこんな杜撰に1次下請けをしているとも思わなかったですから。
その下請けの2次になってしまったから任されっぱなしでしたね。その主任技術者、何にも分かってなかったですよ。現場のこと。
ホントに、基本的なことだけ。戦争で例えるとしたら、司令官と軍曹。現場知識だったら軍曹のほうが長けている訳ですよ。
――例えば?
直井氏 山留だってさ、本来ならコンパネを充てて、腹起しをする時に単管を内側にするのですが、「見栄えが悪いから表側にして」なんて思いつきで言ってさ。それじゃ山留にならないんだよって、俺も進言したけどさ、「抑えられないよ」って。そんな施工実技の方法についても裏付けのない指示が多かった。
――役所のコンサルですら実際施工と乖離した設計上げるのが問題になっていますが、その主任技術者はどうかと思いますね…。
直井氏 役所のコンサルの話はよく聞きますね。いや、土木学科卒業して資格取得して知識はあるのでしょうけど、社会人として礼節がね…。最低限のビジネスマナーがなってない。
元請けと業者の間に入って管理するなら、追加工事の範囲とか責任もって交渉してほしいですよ。1次として責任を持って。管理費貰っているワケですから。ホント、若い奴特有の仕事舐めた感じ。
何も知らないくせに現場にずっと突っ立ってたり、気付いたら重機の作業半径内に居たり危ない。そんな暇あるなら営業して来いよ!って、こっちが言いたくなるくらい。
そいつはそいつで、「また水道管破裂させるんじゃないの?」って目で見てきて、うるせーよって。お前らの管理にも不備があっただろって。
結局「一喝」してないやさしさ。
現在は技術者不足で断る案件が増えてますね。
記事内の写真って・・・事務所内?!
俺が知る限りは、だが2020年4月1日過ぎたら住宅でもないなら原則喫煙所等以外で喫煙禁止でしょ
かっこつけのために持っただけって可能性もあるが、まあ、そもそもそういった法規知らなそう
李下に冠を正さず
こんな言葉あるんだから、わざわざやからみてーな格好しないでビシッとすれば、、無理ですか?