「見積もり受注比率」を割り出しておく
直井氏 それで、この現場の見積もりは8回書きなおさせられた。人手不足のなか、見積もり書くのだって大変ですよ。
――8回も!
直井氏 そう、値下げしてくれとも言われ続けたけど、8回目の最後は見積もり金額変えなかった。本当は断るつもりでいたから。「だったらウチはやらないですよ」って。後からいろいろ言ってきて面倒くさいから。
だから、これからは見積受注比率をきっちり出して、打率悪い客先は kill!(切る)。
――そういう客先に対して「じゃあ、やれませんよ」って切り札は有効ですよね?
直井氏 そうそう、そういう訳の分かってない会社とか、無下に値下げばかり言ってくる客に有効!あと、施工部隊持ってない会社には特に有効。

見積の Excel シートのアイコンにも一見して受注比率が分かるように受注を〇、失注を●と視認性を上げる
――そりゃそうですよね。
直井氏 そこの会社との付き合いは、これで辞めようと思いました。ホント、他の業者さんが被害に遭わないように実名で公表したいくらい(笑)。
――じゃあ、もうその会社からの依頼は受けませんか?
直井氏 はい。その後も依頼来たけど断った。
そこの会社の営業も土木の「ど」の字も知らない2年目の女性で、こちらが分からない部分の質問をしても「それ分かりません、それも分かりません」で全くリレーションできない。
だから、その会社は営業と施工管理とで情報の共有や意志疎通ができないと思う。
――危険にもつながるし、追加工事として認められないなら損失ですもんね。
直井氏 そう、そうなんだよ。2回仕事して事故にならなかっただけまだ良かったけど、聞かされてないことでえらい持ち出しが多かった。

取材中も当記事に関した連絡が入り、対応する直井氏
――最後に、そんな大変なこともある建設現場の仕事で、直井さんが好きなところは何ですか?
直井氏 やっぱり、いろんな人と協力し合って一緒に汗かいて、仕事が終わってから飲むビールがウマいことかな(笑)。
いろんな土工さんと仕事するけど、30年もやってる人には「教えてください」って聞くもんね。あまり、資格をお持ちでない年配経験者に。
そういう人は、2級土木施工管理技士で勉強した内容とか長年の経験で全部知ってるもんね。現場で覚えたやつ。やっぱり、そういう土工さんに任せると安心だよね。
だから、今回の話だけどね。客先の1次の管理会社は俺たちみたいなオペとか土工さんがいないと仕事を成立させられないんだよね。仕事獲ってくるのはいいんだけど、施工の管理もできないのに追加工事とか予期せぬ埋設物の補償も元請けと交渉できないんじゃ付き合えないよね。
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ご承知のとおり、「下請代金支払遅延等防止法」で優越的地位の濫用を防ぐ法整備はあるものの、建設業内においては、元請と下請けとで「建設工事下請負契約約款」を個別に締結。実際問題として、元請や1次下請けの「実質的関与」がなされず、下請けが泣くケースを耳にします。
また、今後は行政の指導で土曜日の現場稼働が無くなっていく。施工も月~金で終わらせるよう工程管理を実施しなくてはならない中、得意先でもない客先の不誠実な見積依頼に付き合う時間も無いのではないでしょうか。
現状、君津,テクノの売上構成比率は 55%が2社の得意先、で 45%が新規。得意先に関しては、ほとんど受注済案件の依頼だが、新規に関しては全て受注前の不確定案件だという。
得意先とは良好な関係が築けていている中、新規から取引になった場合の事例を紹介してくれました。
今後の君津,テクノの展望は、新規対応を 25%くらいまでに縮小し、得意先をもう1社くらい増やしてレギュラー化したいとのこと。
今回の1次下請け(客先)は、本業は他にあり現場管理を始めたばかりの会社でホームページも無い。ホームページがあっても体裁が滅茶苦茶、開示情報も乏しい会社は、契約しても「やっぱり」という対応が多いとのことで皆様もご注意ください。
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結局「一喝」してないやさしさ。
現在は技術者不足で断る案件が増えてますね。
記事内の写真って・・・事務所内?!
俺が知る限りは、だが2020年4月1日過ぎたら住宅でもないなら原則喫煙所等以外で喫煙禁止でしょ
かっこつけのために持っただけって可能性もあるが、まあ、そもそもそういった法規知らなそう
李下に冠を正さず
こんな言葉あるんだから、わざわざやからみてーな格好しないでビシッとすれば、、無理ですか?