施工図チェックは、お客様のために!
私の周りの建築施工管理技士の方々にも、上記3つのポイントをチェック出来るようになっただけで、「施工図のチェックが出来る」と考えている人は意外と多いです。たしかに、施工図の基本的なチェックは出来ているので、それなりの建物が出来るでしょう。しかし、われわれ建築施工管理技士が手掛けた建物は、われわれが使うわけではありません。発注してくれたお客さんが使用するので、お客さんに「良い建物」であると感じてもらうために施工図をチェックするという視点が不可欠です。
具体的には「施工しやすく見た目の良い建物を造る」「竣工後にトラブルのない建物を造る」ということです。この2点は、施工が困難な納まりを放っておくことによる品質の低下、およびお客さんが将来抱えるだろうトラブルを未然に防ぐことになります。
施工管理10年以上でも「施工図チェック」は奥が深い
施工図のチェックのレベルは、上記3点を「意識する」だけで、劇的に向上します。しかし、いきなり施工図チェックが高いレベルで出来るようになるわけではありません。段階を踏んでレベルアップすることが必要であると感じています。
施工図チェックの経験が少ない人は、上記3つのポイントを重点的にチェックしていくと効果的であり、これらが出来るようになったら、そこで満足せずに次のステップに進んでいく、というスタンスで良いと思います。施工図のチェックは、建築施工管理を10年以上やっていても、まだまだ、本当に奥が深いと思います。
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>土木の現場は設計図だけで仕事ができてしまいます。
建築から土木はこのように見えるのですね。驚きです。