土工事の安全対策
次に土工事の安全対策に関して、よく出題される箇所をポイントごとに見ていきます。
- 事業者は、作業開始前に大雨の後、中震以上の自信の後には、浮き石・亀裂の有無・湧水の状態の変化を点検しなければならない。
※現場の点検は事業者の責務です。これが「作業主任者を選任し点検させた」との記述になると誤りとなります。
- 掘削機械や運搬機械を使用することにより、ガス管や地中電線路等が損壊し、労働者に危険を及ぼすおそれがある場合は、これらの機械を使用してはならない。
※「監視員を配置すれば、これらの機械を使用してもよい」との記述があると誤りとなります。
- バックホウで土砂をダンプに積込み時、バケットがダンプの運転席の上を通過しないよう逆旋回させる。
人力掘削を行う場合の掘削勾配および高さの基準
岩盤または堅い粘土からなる地山 | 90°以下(5m未満) |
75°以下(5m以上) | |
砂からなる地山 | 35°以下または5m未満 |
発破等により崩壊しやすい状態になっている地山 | 45°以下または2m未満 |
※試験問題では、とくに下線部を違う数値に代えて出題されることが多いです。
土工事の安全対策の練習問題
【例題】次の記述は正しいでしょうか、誤っているでしょうか?
◇ 発破等により崩壊しやすい状態になっている地山を手掘りにより掘削の作業を行うときは、掘削面のこう配を60°以下とし、又は掘削面の高さを3m未満としなければならない。
解答×…発破等により崩壊しやすい状態になっている地山の場合、掘削面のこう配は45度以下、高さは2m未満としなければならない。