土留め支保工の安全対策
最後に、土留め支保工の安全対策について見ていきます。
土留め支保工の杭および鋼矢板の根入れ長については、次のように定められています。
- 鋼矢板…3.0mを下回ってはならない
- 杭…1.5mを下回ってはならない
慣用法という簡易的な杭(鋼矢板)の根入れ長を計算する方法もありますが、この方法は第三者へ危害を及ぼす影響のある重要な仮設では使用せず、上記の最低根入れ長を採用します。
1級土木施工管理技士試験では、下線部を違う数値や言葉に代えて出題されます。
- 土留めに使用する木製の土留め板は最小厚30mmとする。
- 圧縮材(押し合うように力の加わる箇所)は突合せ継手とする。(重ね継手は誤りです)
- 事業者は土留め支保工設置後、7日を超えない期間ごと、中震以上の地震の後、大雨の後等は点検を実施しなければならない。
土留め支保工の安全対策の練習問題
【例題】次の記述は正しいでしょうか、誤っているでしょうか?
◇ 土止め支保工を設けたときは、異常の発見の有無に係わらず10日をこえない期間ごとに、点検を行わなければならない。
解答×…事業者は土留め支保工を設置後、7日を超えない期間ごとに点検を実施しなければならないと定められている。