ゼネコンにない、リノベーション業界の魅力
——今は、いくつの現場を担当してる?
森井 キッチンの水回りのみの作業から、マンション一棟まるごとの大規模なリノベーション工事もあるので、一概には言えないのですが、少なくとも一人3件は現場を担当して、それにプラスして小さな工事もある感じです。
——社員は増えてる?
森井 私が所属する建築統括本部は、この3年で倍に増えました。若い世代が多いです。私も先輩になってしまって(笑)。
——女性も多い?
森井 10人中3名が女性です。リノベーション業界は女性が働きやすく、活躍されている女性は多いです。私も同世代の女子の現場監督同士で女子会を定期的に開いています。
三ツ橋 就職や転職の説明会を開催していても、女性の参加者は多いです。NENGOの昨年の新卒採用者も全員女性でした。社員の男女比も半々くらいになってきています。平均年齢は35歳くらいでしょうか。
——ゼネコンにない、リノベーション業界の魅力は何?
森井 あくまで肌感覚ですが、建設業界のピラミッド構造というか、重層的な下請構造がリノベーション業界にはないことが大きいと思います。もちろん協力会社はありますが、たとえば、施工部隊も自社内にありますし、防水や外装が得意なメンバーも社内にいて、自社完結できるところが良いと思います。
三ツ橋 リノベーション業界がほかの建設業界と大きく異なるのは、広報やホームページを強化している点ではないかと思います。広報が強いリノベーション会社は、会社の体質も強い印象があります。NENGOにも広報担当者がいますし、実は森井も、今は施工管理をしていますが、建築学科の出身じゃありませんし。リノベーション業界には出身学科を問わず、成長の場がたくさんあることを就活生には知って欲しいですね。
——え!?森井さんの出身は?
森井 私はマーケティング関連の学科なんです。小学校の卒業文集に、建築家かネイルアーティストになりたいと書きましたが、その後、文系か理系か進路でずっと悩んで、結局マーケティングに。でも、建築もマーケティングも、お客さんのことを突き詰めて考える必要があるので、「提案力」という意味ではよく似ています。実際、建築にも応用可能な学問なので役に立っています。なので、文系だから建築の世界には飛び込めないと尻込みするのではなく、提案力を活かし、新卒者もリノベーション業界に入職して欲しいです。
合魂(ごーこん)、ペナントレース休暇制度
三ツ橋 それからリノベーションの会社は、福利厚生がユニークなところが多いです。NENGOでは、例えば「合魂(ごーこん)」とか 「助IN(じょいん)」という福利厚生制度を設けています。「合魂」は、社内のコミュニケーションを活性化するため、他部署のスタッフ3名以内と会食をした際、飲食代を会社が1人4,000円まで負担する制度です。社内で一番利用されていて、仕事の連携をとりやすくなっています。
一方、「助IN(じょいん)」は、社員の紹介で友人知人がNENGOに入社した場合、入社した人が3ヶ月経った時点で、紹介した人は30万円の紹介料がもらえるという制度です。実際、紹介での入社もあります。
他にも、従業員の挑戦意欲を高める「転部プロポーズ」とか、「働くお父さん、お母さんに会いに行こう!」とか、「本人・家族(同居)誕生日休暇制度」とか、いろいろな制度がありますが、名称はすべて社長(的場敏行代表取締役)が考えています。現在は廃止していますが、プロ野球の日本シリーズで優勝チームを予想的中できたら休める「ペナントレース休暇制度」というのも昔はありました(笑)。
——資格取得の支援も?
三ツ橋 部署によりますが、不動産コンサル関連部門ですと、宅建免許の取得。建築統括部では、建築学科の卒業者は2級建築士を経て、1級建築士を目指してもらっています。会社としても有資格者が増えるのは喜ばしいので、資格取得費用サポート制度があります。
森井 私も2級建築施工管理技士を取得したとき、補助金をもらいました。事前に申請するので、これは落ちられないぞと、モチベーションが上がりました(笑)。
——介護離職の技術者が問題になっていますが?
三ツ橋 NENGOでは、ワーク&ケアバランス研究所と提携して、介護相談制度を設けています。介護上の困りごとがあれば、気軽に相談できる仕組みになっています。母親の介護が必要になった社員からも、この制度で悩みから解放されたという声を聞いています。
——有休休暇も取りやすい?
森井 リノベーション業界全体ではわからないですが、NENGOは取得しやすいです。
設計にモノを言える現場監督になりたい
——今後、NENGOのヴィジョンは?
三ツ橋 そう遠くない日に海外に進出したいです。現在ミャンマーからの外国人技能実習生を受け入れていますが、彼等が母国に帰国した際、いっしょにビジネスを展開したいです。NENGOの「100年後の街つくり」理念をアジアでも実現したいです。ただ、その前に1つ1つ目の前のお客様と社員を幸せにするために、街つくりを全力で進めたいです。これが一番大切です。
森井 私も世のため人のために、養生の色ひとつとってもお客様が不快にならないように心を配って、現場監督として成長していきたいです。
——将来どんな監督になりたい?
森井 図面通りにつくるのはもちろん、より良いものをつくるために、設計部門に対してもモノを言える現場監督になりたいです。なかには施工上、成り立たない図面もありますし、いつまで経っても図面が届かないことで苦労することもあります。しかし、自分も技術力と提案力を高め、お客様を幸せにするために、お互いに高め合っていきたいです。
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