会社がトランスフォームする
——「次世代足場Iqシステム」が足場業界に変革をもたらしたわけですが、次のヴィジョンみたいなものはありますか?
髙宮 当社の1つの方向性として、2018年度から始まる3カ年計画において「トランスフォームにより新たな価値を創造し、業界の質的発展を牽引する企業グループを目指す。」をヴィジョンに掲げて、物事を根本から大きく変えていこうと考えています。
当社の足場施工に関する協力会社は60社ほどですが、専属ではないので他社の仕事も多く受注されています。人材不足と言われている割には、人手が余ったり、仕事が余ったりする時もあります。これは足場のレンタルでも同じで、一日でも足場を倉庫に寝かせておいたらもったいないし、まだまだムダが多いと感じます。
そこで、データやAIを駆使して、足場の整備を効率よく行う仕組みができれば、この業界は一変するのではないかと考えています。図書館やレンタルビデオのように、受付に人がいなくても、借りた足場を返却できて、また借りたいときも自分で足場を取り出せて、というような。スーパーのセルフレジや自動販売機のようなことができないか、今まさにその構想を進めているところです。
それから、当社でもっと女性の活躍できる環境をつくりたいと思っています。女性はキメ細かいので、セールスエンジニアとして足場の設計、積算、提案をするには適任だと思います。しかも設計、積算は在宅でも仕事ができるので、子育てをしながら働けます。当社では今、女性が働きやすい環境をつくるために、様々な制度を考え、順次導入しています。実際、女性社員が増えています。

工事部で活躍し、女性初の管理職を目指す紀見さん
これら取り組みの中で、やはり建設現場に足りないのは、女性の考え方だと痛感しています。女性の集団を作らないといけない。でも女性の必要性がわからない男性がまだ当社にも多くいて、そういう男性は一度、女性の集団の中に一人ポンっと入れてみたら、その必要性が分かると思うんですよね。自分の至らなさが(笑)
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