東京建設業協会の活動内容「建設産業の担い手の確保・育成・定着」
5.新規就業者の確保の支援
・建築土木系学生を対象に「みんなの建設業☆業界研究フェスタ」を開催するほか、東京建設業協会が運営している就職応援サイト「みんなの建設業就活ナビ」を充実させることで、優秀な人材の採用を目指す企業を支援する。
・学生に向けて建設業の魅力ややりがいをPRするため、業界案内パンフレット「(仮称)建設就職読本」を12月上旬に作成し広く配布する。
6.若年社員育成・定着の支援
・建設業を支える人材の育成・定着を支援するために各種セミナーを開催する。また、若年技術者の1級・2級施工管理技術士(土木・建築)の資格取得を支援する。
7.女性活躍の促進
・女性技術者の採用と活用を促進するため、建設系女子学生等を対象に現場見学会や女性技術者との情報交流の機会を設ける。また、建設現場に従事する女性技術者の活躍ぶりを機関誌に掲載するほか、学生等へのPRを促進する。
8.建設系高校生の作品コンペ開催
・都内高校の建設系学科に学ぶ生徒の入職促進などを目的として、東京都都市整備局と共催で、作品コンペティションを開催。優秀作品の表彰を12月に開催する。
9.工事技術者の銘板設置
・かねてから東京建設業協会などは「工事技術者の銘板設置」を要望してきたが、関東地方整備局はこの工事技術者の名前を刻んだ土木構造物の銘板について拡充を発表、試行工事を実施中であると伝えた。
10.建設キャリアアップシステムの普及促進
・建設技能労働者の適切な評価・処遇改善の実現や現場管理の効率化を目的とし、来春運用が予定されている「建設キャリアアップシステム」の普及促進をはかり、建設業振興基金との契約に基づき、窓口業務を実施。
・建設キャリアシステムの加入促進については、自由討論の席上でインセンティブの要望もあったが、関東地方整備局は登録状況を鑑みた上で、インセンティブを検討するとの回答に留まった。
「“地域インフラ”サポートプラン関東2017」を評価
自由討論の席上では、東京建設業協会から関東地方整備局の取り組み「“地域インフラ”サポートプラン関東2017」を評価する声もあった。とりわけ、各社の週休2日への取り組みを紹介する「週休2日チャレンジサイト」の開設は、他社事例を参考できる有用な取組みとして、継続を望む意見があがった。
このほか、同プラン内の「工事関係書類スリム化ガイド」発行も東京建設業協会から好評だった。「工事書類の簡素化が必要な時代なので、必要な書類と不要な書類が明確になった」という声があった。
以上、東京建設業協会の活動内容と関東地方整備局とのやりとりを簡単にまとめたが、発注者と受注者の意見交換会は、双方が建設業界の問題点を整理する重要な場面である。受注者は改善を提案し、発注者はその提案について精査する。そして、具体的なカタチで改善のアクションを起こしていく。「働き方改革」「生産性向上」「人材の確保・育成・定着」という建設業界の中枢問題を、発注者と智恵を絞りつつ、いかに乗り越えていくか、今後の東京建設業協会の動向に注目したい。
資本金5000万以下の中小(全体の約95%)にはキャリアアップシステムのメリットをあまり感じない気がする。
書類を簡素化しても新しい制度のための書類が増えるなら技術者の働き方改革にはならない。量や基準は変わらないけど仕事はするな、でも終わらなかったら責任とってね、なんて状況にならなきゃいいけど。
もっと、発注者の問題を議論する形でも良かったのでは?
何か、表面的なんだよ