特殊な技術でレールを加工
——鉄道軌道事業を担う部署やメンバーについて教えてください。
北川 広電建設には「土木部」「建築部」「不動産住宅部」がありますが、鉄道軌道事業は土木部が担当しています。業務としては鉄道線や車道線(路面電車)に関連する線路や電停、駅などの工事やメンテナンスを全般的に行います。
田川 鉄道軌道工事が他の土木工事と大きく異なるところは、つながっているレールをミリ単位で「切る、曲げる、組む、つなぐ」という特殊な作業を最終電車の通過後、始発までの限られた時間でやりきることです。図面だけあれば誰でもできるという作業ではないので、メンバーはとにかく場数を踏んで技量を高めなければなりません。
広島では軌道内にも立ち入りできる軌道と専用軌道の宮島線の鉄道が混在しています。工事を進める上で気を配る要素が多い環境の下、仕事を覚えて腕を磨くのは大変で、作業を1人でこなせるようになるには時間がかかりますね。
——主にどんな工事を行われていますか?
田川 電車の車輪と鉄同士で擦りあうレールは、ある一定の周期で交換しています。摩擦の少ない直線部分に比べて、横圧(おうあつ)のかかる曲線部分はよく摩耗するため、早めに交換しなければなりません。私たちが日頃、行っているのは主に既設レールの曲線部分の交換です。
電車が走っている間はまず作業できないので当然、夜間工事が多くなりますね。基本的には夜10時から朝6時まで道路使用許可を取って現場に規制をかけ、準備作業を行い、最終電車と始発の間の午前0時頃から5時くらいの間にレールを外して素早く交換する——という感じで行っています。
一方、電車が運行している昼間には線路周りの除草業務や、駅、電停施設の工事とメンテナンスなどの作業があります。電車運行中は、どんな作業も危険を伴うことから気が抜けません。メンバーには常に安全に対する注意を怠らないことを徹底させています。
かっこいい!
苦労が顔に出ていて男前。
ますます広電が好きになりました。
これからも無理せず若手を育ててください。
広電がそうかはわからないけど、鉄道って夜間の作業が多い割に、そこまでおいしくないイメージがありますよね。
うちもそうだけど、何かを変えないと、若者の離職は止められないと思う。
JRの軌道工ですがきついですね
広島を思い浮かべると「市内電車」は切っても切れない関係ですね。
紅葉シーズンになり、宮島の観光客も増える中、「ひろでん」のたゆまぬ努力があってこその観光都市広島です。
広電建設の皆様の苦労があってこその、市内電車です。感謝して使わせて頂いています!!