朝までに作業を終える鉄道工事のストレスと重圧
——一般土木工事の現場とは、また違った苦労も多そうですね。
田川 いま振り返ってみると辛い思い出ばかりです(笑)。夜勤が続くと心身ともにしんどくて、たまりませんでした。例えば、レール交換やボルトをつなぐのは人力でやらねばならず、分岐部分などは継目(つぎめ)の箇所数がかなりありますが、その全てをボルトで締結し、すき間をミリ単位で調整するんです。しかも始発が走り出す朝までの限られた時間内で作業を終わらせなくてはいけません。
そのストレスや重圧は凄まじく、朝仕事を終えて帰宅しようとしても疲弊しすぎて家まで辿り着けず、そのまま駐車場の車の中で昼まで寝ていたこともあります。達成感を味わうよりも、むしろ疲労感の方が先に立っていました。私も当時は若かったからできたけれど、今の年齢で同じ仕事をこなすのはまず無理でしょうね。
北川 現場に出ていた頃は私も似たようなものです。ただ、「働き方改革」の機運が高まる最近では鉄道軌道の現場も昔に比べて、ずいぶん改善されてきたと思います。私や田川の時代は1人で何でもこなすのが当たり前でしたが、近年は作業を複数で分担して行うスタイルを採っています。例えば、これまで1人がこなしていた作業も2人で交代制にすることで各自の負担を軽減させてみたり…。
また、勤務体制についても土曜日に夜勤を行うと日曜日の昼に寝てしまい、休日がつぶれてしまうので原則として土曜の夜勤はなくすようにしました。従来の仕事のやり方や勤務体制のままでは、今の若い人は持たないですよ。
かっこいい!
苦労が顔に出ていて男前。
ますます広電が好きになりました。
これからも無理せず若手を育ててください。
広電がそうかはわからないけど、鉄道って夜間の作業が多い割に、そこまでおいしくないイメージがありますよね。
うちもそうだけど、何かを変えないと、若者の離職は止められないと思う。
JRの軌道工ですがきついですね
広島を思い浮かべると「市内電車」は切っても切れない関係ですね。
紅葉シーズンになり、宮島の観光客も増える中、「ひろでん」のたゆまぬ努力があってこその観光都市広島です。
広電建設の皆様の苦労があってこその、市内電車です。感謝して使わせて頂いています!!