ベンツに乗って現れたダウジング調査官
モンゴルは年間の平均気温が0℃以下で、国土のかなりの部分が永久凍土となっている。そのため、建築も独特の二重壁構造で、地上階は外部GLより必ず半階分上がっている。
ちなみに、昨今は永久凍土と指定されていた箇所の凍土が溶け出し、建築できる範囲が見直しを迫られてるらしい。
私は、そんなモンゴルで学校の新築2棟を担当したことがある。
建築可能な期間は、外気に接する部分は4月から9月頃まで。その間に外部を仕上げ、残りの厳冬の期間で内部を暖房しながら内装工事を進めるのが一般的な工程だ。
私がモンゴルに行っていたのは1月下旬から7月までだったが、それでもその間の最低気温は-40℃までいった。一番厳しいのは12月と1月で、-60℃近くまで下がることもあるという。
私の担当した郊外の学校の現場は、周囲に石炭採掘が多く、坑道があっちこっちにあった。
現場を既定の深さまで掘削した時点で、表面にあった亀裂がドンドン大きくなってきた。その中に小石を落とすと、かなりの距離落下した後に、ポチャンと水たまりに落ちる音がした。
結局、その調査をしなければいかなくなったのだが、モンゴル政府側が提案したのがダウジング調査だった。
現場に来た政府公認のダウジング調査官は、助手2人を連れてベンツに乗って颯爽とやって来た。
立派な木箱のケースを仰々しく開けると、その中に中空の円柱の木製の握り棒3セットと、その溝に入れる直径3mmから5mmほどのステンレス製のL型の棒が、しっかり周囲をスポンジで型取りされた中にキレイに納まっていた。
平成のはじめまで東京都下水道局がダウジングで工事してました。
ただ「東京都がオカルトまがいのことを使うな」というクレームと東京都の財力で機械に切り替わりましたよ。
少し前まで地方の水道局の職員さんは出来た人いたみたいです。