パートナー大東建託協力会と高齢作業員教育
大東建託のパートナー企業で構成する大東建託協力会も、今回のAED設置の推進に全面的に協力しているが、この大東建託協力会の会員も20%は65歳以上と高齢化している。
大東建託協力会は大東建託の工事を施工する企業約1万8,000社で構成し、健康診断や技能講習会の補助、一人親方のサポートから献血活動、エコキャップ運動など、地域に根ざした活動も展開している組織だ。
大東建託協力会本部の岡﨑チーフは、「大東建託協力会では、安全管理として高齢作業員教育にも力を入れている。今回のAED設置もその一環です」と語る。
大東建託では2016年から65歳以上の作業員は、半年に一度開催している高齢作業員教育を受講しなければ現場入場できない。現場入場時には血圧測定も義務化するなど、体調面の管理も徹底している。

血圧測定する作業員
講習を受けた65歳以上の高齢作業員には、受講の証として現場入場許可カードを付与し、現場で即時に認識できるよう黄色いラインのシールをヘルメットに貼ってもらう。併せて作業制限・心身機能のリスク予防が記載された「安全管理手帳」を配布し、高齢作業員が配慮すべき点をチェックしてもらう。
高齢作業員教育を担当している大東建託安全管理部安全管理課の平田純一チーフは、「高齢の作業員は、転倒や無理な作業による反動が事故につながるケースが多いです。高齢者は自分の身体の変化に気付きにくいので、その点を指摘し、高齢者に多い事故事例について説明しています」と語る。
これまでの講習テーマは「高齢者の身体的特徴」「身体セルフチェック」「高齢者の身体と疾病の特徴」「高血圧について」「筋肉と体操について」などがあった。

大東建託安全管理部安全管理課の平田純一チーフ
「高齢者講習の受講者はのべ5,988名に達しました。職人さんへの安全教育は、単に何々をしてくださいということでは伝わりにくいです。具体的な事故事例について説明することで、注意しようという意識も強くなります」(平田チーフ)
今後、さらに高齢化が進む建設業界では、AED設置や高齢作業員教育、体調管理が必須となってくるだろう。また建設現場の地域貢献という側面も、この業界のイメージアップのために重要だ。
大東建託の取り組みに限らず、建設業全体で知恵を出し合う必要性に迫られている。
人材採用・企業PR・販促等を強力サポート!
「施工の神様」に取材してほしい企業・個人の方は、
こちらからお気軽にお問い合わせください。
作業員が倒れてしまったら、作業は進まない。それどころか、二次災害対策に、更に作業員の手が必要になり、また復旧が遅れる。死傷者は増える。AED は当たり前! 議論するまでもない。
そーそー資料だけ配っても絶対に見ないw
こうやって、草の根運動するしかないよね、建設業界は。
大東建託のイメージ良くなった。CM広告より広報のほうが優秀なのかな。
ゼネコンにも広がる動きでしょう。