粒度・粗粒率
「粒ぞろい」というと、「優れたものの集まり」「粒がそろっていること」などの意味があるが、骨材に関していえば、「粒ぞろい」は良いことばかりではない。
骨材の「粒度」を表す「粗粒率」という指標がある。「粒度」とは、大小粒の混合状態を指し、すべての骨材で異なることは想像に難くないだろう。それらを把握する指標として「粗粒率」を測定し、骨材粒度の粗さを示す目安としている。読んで字の如く、この数値が大きくなればなる程、大きい粒・石が多いということ。
計算方法を紹介しよう。
所定の10種のふるいを用いて、その各々にとどまる試料の質量の割合を求める。それらすべてを足して、100で割った値が「粗粒率」であり、FMと呼ぶ。
所定の10種のふるいは以下。
80㎜、40㎜、20㎜、10㎜、5㎜、2.5㎜、1.2㎜、0.6㎜、0.3㎜、0.15㎜
FMのだいたいの値を覚えておくと、実務で測定をした際にも目安となる。
細骨材で2.3~3.2 程度、粗骨材で6.0~8.0程度である。この数値の意味は、「ふるいの細かいほうから数えて何番目付近の粒形が多いか」を表している。
FM=3.02であれば、下から数えて3番目のふるい(0.6㎜)付近の粒形が多いということ。
今年、主任技士を受験します。
丁寧な解説でわかりやすく、毎回楽しみにしておりました。
まだ試験までずいぶんあったのに、こんなに早くに打ち切り終了とは、中途半端で神様のやることではありません。
できれば、来年は最後まで通してくださるようお願いします。