日本人もベトナム人技能実習生も「同じ給料」のワケ
――お話に出てきている外国人技能実習生については?
前澤 リアル建設には今、ベトナム人技能実習生が32名います。来年は47名になります。その他にも通訳2名、ガードマン3名を採用しています。いずれもベトナム人です。日本の専門学校を卒業した後、CAD担当者として働いている正社員のベトナム人もいます。
ベトナム人技能実習生の受け入れについては、現地での技能研修が重要だと思っています。普通は日本語の教育を受けただけで来日しますが、当社はベトナムに「建設技術・機械操作研修センター」を開設しているので、そこで1ヶ月半ほど事前に土木の基礎や建設用語、山留めの施工方法、ユンボの操作などを実地で一通り勉強します。
土木の実地の技能研修を受けたベトナム人は、日本の建設現場に出てもビクビクしないで自信を持っています。その自信は日本での「やりがい」「居心地」にもつながります。

ベトナム人技能実習生も現地研修で、仕事の覚えが早い
さらに作業能力を向上していくには、やはり言葉の壁を越えないといけないので、来日後も日本語教育は継続しています。日本人も言っていることが伝わらないとストレスを感じますし、ベトナム人も萎縮して双方が不幸になります。
ベトナム人技能実習生も現地の研修により、仕事の覚えも早い
――ベトナム人技能実習生は逃げないですか?
前澤 基本、ベトナム人技能実習生の給与も、最初から日本人と同じ価格帯にしています。「安く使う」のではなく、日本人と平等に扱って、生産性を上げたほうが現場力は上がるからです。給料も高く、残業代も支払いますし、リフレッシュ休暇を付与してベトナムに一時帰国もさせています。旅費も弊社負担です。だから逃げる問題もないです。
ベトナム人技能実習生は、最低でも高卒以上で、短大卒・四大卒の子も多く、インテリジェンスが高いです。中心的な役割を果たす人材もいるので、実際の能力を見て、上手に扱ったほうがいいです。
――もう一校、ハノイに「建設技術・機械操作研修センター」を設立予定ですが、今後のビジョンは?
前澤 ベトナムに合弁会社を設立して、現地で建設職人を量産していきたいと考えています。そこで当社の技能実習生の経験者を雇用すれば好循環につながります。
土木だけでなく建築にも応用できれば、ベトナム不動産の開発にも参入できるかもしれません。

「インフラサポート協同組合」も設立し、組合員からのベトナム人人材は好評
――前澤社長は「インフラサポート協同組合」という外国人技能実習生の受け入れ機関を設立されました。組合員の反応はいかがですか?
前澤 みなさんに喜ばれていると思います。結局の所、ベトナムでの土木の実地、座学研修が他の組合ではなかなか得られないということです。
組合員も同じく一般土木、上下水道工事に携わる会社ですから、実地を教えてからベトナム人技能実習生が来日するので非常に好評です。
――ありがとうございました。
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こんな会社が建設業界にもあるのかー。素晴らしい!
外国人であろうと日本人であろうと人として平等に扱う、ここから垣間見れるように人に対して真摯に向き合ってる会社なんだろうな。
前澤さん、これからもぜひ建設業界をよくしていくために頑張ってください!
zozotownの社長より尊敬するわ