ウチに一番合っていた原価管理システムが「インパクトコンストラクション」
効率の良い施工体制のためには、原価管理などのシステム構築も必要になる。
小竹興業は、静岡県三島市にある加和太建設が開発したクラウド型の建築施工原価管理システム「インパクトコンストラクション」をプロトタイプの段階からいち早く導入している。
導入当時、インパクトコンストラクションの納入実績はなかった。しかし、小竹興業は「会社の規模、工事の規模を考えると、数千万円規模の投資を伴うオーダーメイドのパッケージのシステムより、インパクトコンストラクションが一番ウチに合っていた」ことから、導入に踏み切った。
インパクトコンストラクションのメリットとしては、見積もりや発注などの書類づくりに要する時間が短縮されたことが挙げられる。従来は、過去の受注金額などのデータは、書庫で書類を探す必要があったが、インパクトコンストラクションによって、短時間で検索できるようになったからだ。
「書類づくりの時間は3分の1程度に短縮された」と越智俊介・購買部課長は言う。初心者や年配の技術者でもすぐに操作を覚えられる「使いやすさ」も特長だ。
「インパクトコンストラクションはとにかく操作が簡単。年寄りでもすぐに操作を覚えられる」(村上博文・取締役建築部部長)と評価は高い。
インパクト導入後、現場監督の原価管理に対する意識が目に見えて向上した。インパクト導入前は、仕事を早く納めるのが最優先で、金は後からついてくる程度の意識しかないどんぶり勘定の現場監督もいた。
最悪の場合、儲かるはずの現場なのに、最終的に思ったほど利益の出なかった現場もあったが、インパクトコンストラクションを入れて以降、若手の監督の現場でも、キッチリ狙った利益を出せるようになってきている。
ただ、インパクトコンストラクションにも課題はある。情報漏洩の恐れ、不可抗力による改ざんなどのリスクを回避するには、システム任せでは不十分。社内ルールづくりなど、使う側の工夫が必要になる。
インパクトコンストラクションでは、データへのアクセス権限を任意に付与できるが、閲覧のみの設定ができない。複数名で同じ入力作業をする場合、誰かが先にデータを保存すると、その他の人間の作業は全て保存できず、消えてしまうリスクもある。
「検討事項として挙げてくれてはいるが、なかなか改善されない」(越智課長)という不満もある。
小竹興業では、全てのデータを閲覧できる人間を、本社スタッフの一部に限定するなどの対策を講じているが、アカウント情報などの社内管理体制まだまだ不十分だ。システム運用の根本に関わる部分のため、わずかなリスクも看過することはできない。
導入から約3年。まだまだ不満はあるものの、「全体としては、社内でデータ共有ができる使いやすい良いシステム。今後は注文書、発注書の電子化に対応して欲しい」(越智課長)と期待を寄せる。
原価管理の徹底って難しいよね
うちまだどんぶり勘定ですけど(笑)
こういう社長についていきたい。
こうやって経営努力してる地場の企業はたくさんあるね
こういう会社もちゃんとあるって広まることが人手不足が解消する近道かもね