現場監督には「賢さとアホさ」が必要だ
小竹社長の最大の悩みが、技術者の確保。ここ数年は、採用計画の半分の人数しか採用できていない状況がある。
応募人数自体が少ないので、会社として、人を見極め、選んでいる余裕がない。「とりあえず入れとけ」で入社させた人間なので、何かあると、スグ辞める。「やっぱり辞めたか」と驚きもない。
「建築業界は、全ての業界の中でも一番人に恵まれていない業界」とぼやく。小竹興業では今、20才代の技術者が不足している。再度人の入れ替えを進めるため、採用を増やすとともに、採用方法の再検討も計画しているが、今のところ、先行きは問題山積だ。
小竹社長が現場監督に求めるものは、「賢さとアホさ」。仕事をする上では、「賢さ」と「アホさ」の両方が必要だという意味だ。
建築という仕事はアホではできない。技術屋(エンジニア)としての知識や経験や才覚がなければ、成り立たない仕事、つまり「賢さ」が大事な仕事だ。しかし一方で、パソコンや電卓ではできない答えを出すことを求められることがある。
世の中には、ルールやロジック、数字では割り切れないものがある。「賢さ」に目をつぶって、「アホ」に徹しなければ、解決できないときもある。つまり「アホさ」が求められる仕事でもあり、どちらが欠けても、仕事はうまく回らないということだ。
「当社は、『賢さ』と『アホさ』の両方を兼ね備えた、いや、今はなくても、将来の可能性を感じられる人材を求め続けていかなければならないと覚悟している」と力を込める。
「次の10年間の目標は『売り上げ200億円』といきたいところだが、残念ながら、そうはならなん」と笑う。当面の目標には、コンスタントに売上げ100億円を続ける「安定感のある会社」を掲げる。人が増えるメドが立たない以上、むやみに仕事を取りにいくわけにはいかないという判断だろう。
小竹興業に限らず、地方の中小企業の成長のボトルネックは、仕事量の確保というより、人材の確保にあるようだ。やはり「企業は人なり」ということか。
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原価管理の徹底って難しいよね
うちまだどんぶり勘定ですけど(笑)
こういう社長についていきたい。
こうやって経営努力してる地場の企業はたくさんあるね
こういう会社もちゃんとあるって広まることが人手不足が解消する近道かもね