極暑中コンクリートとは、(日中最高気温が50℃以上に達する)中近東での工事におけるコンクリートのことで、(その環境下における)コンクリートの諸性状の変化に対して十分な対策を肝要とするものである。他方、日本においては日平均気温が25℃を越える(ことが予想される)期間を”暑中コンクリート”の適応期間としており、特に打設時における気温が30℃を超えると(コンクリートの諸性状の)変化が顕著に現れるとされる。打設に際して、生コン打設の作業時間を気温が急激に下がる”夜間”に行うのが最適だと考えられている。やむを得ず日中に作業する場合は、生コンの練り上がり温度は規格値を超えない様に練り混ぜ水を冷却するだけでなく、骨材にも散水しなければならないとされる。なお、生コン練り上がり直後に、急激にスランプダウンが生じるため、早く打込む施工計画を立案することが肝要とされる。また(生コン打込み後の)養生方法を誤ると、亀裂や強度低下を生じるため、適切な養生の開始時期と継続期間の検討も、施工計画と同様に必要となってくる。
極暑中コンクリート
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